ノーティアの仮拠点
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ステラさんに渋々着いていって僕がたどり着いたのは宿屋だった。宿屋を初めて見た‥‥看板に宿屋:新月の宴って書いてある。
「ここよ。ここが現在、ノーティアが仮の拠点として使用している宿屋:新月の宴。この宿の名前がリーダーの好みだったからここがクラン設立してクランハウスを手に入れるまでの仮拠点に決まったの。まあ、理由はもう1つあるのだけどこっちは説明するより見た方が良いわね」
中に入ると凄く活気がある食事処って感じがした。
「これが宿屋‥‥」
かなりうるさいし、もう既に帰りたい‥‥
「ここの1階は食事処になってて酒も提供してるからうるさいのよね‥‥あと、客はほぼ住人ね」
「えーと‥‥流石にここでは話せないよね‥‥」
「そうね。ちょっと待っててくれるかしら?」
「あ、はい」
そう言ってステラさんは優しそうなおばさんに話しかけていた。何を話してるかは周りの騒がしさで聞こえない。
「お待たせ。行くわよ。着いてきて」
ステラさんにそう言われて着いていくと2階への階段と地下への階段があった。
「どっちですか?下?上?」
「下よ。地下には基本的には行けないのだけど私達が許可した人なら入れるの」
「どうやって?」
「この先の事を聞きたいなら有料だけど聞く?」
「いえ、大丈夫です」
「それは残念ね‥‥」
そんな事を言ってる間に下に到着した。そこには扉だけがあった。
「この扉の先ですか?」
「そう、この先が私達の仮拠点よ」
そう言ってステラさんが扉を開けるとそこにはテレビで見るようなバーがあった。地下にあるバー‥‥隠れ家的な感じがあって好き。
「ステラお帰り」
「お帰りなさい~」
このバーみたいな拠点には人が2人いた。最初にステラさんに声を掛けたのは白い髪がボサボサになってる人。もう1人はこの世界ではあんまり多くない黒髪を長く伸ばしていて、頭の上に猫の耳が着いてる美人さん。
「あら?ここにいるのは貴方達だけ?」
ステラさんからの問いに白髪の人が答えた。
「そうなんだよね~ほとんどの人が自分の力でで売れる情報見つけるんだ!ってどっか行っちゃってるよ‥‥情報の買い取りをやってるのは基本的に僕ら3人だけじゃん?」
「確かにそうね‥‥つまりいつも通りってことね」
「そう言う事だよ。それは置いておいてそっちの君は‥‥ステラの被害者さんかな?」
「被害者って何?私は情報を持ってそうな人に声を掛けて来て貰えるように説得してるだけよ」
「うん、そうだね。ちょっと強引だけどね。通報されたらヤバイんじゃない?」
通報‥‥?この世界にも警察とかいるのかな?
「大丈夫よ。今まで通報された事、無いもの」
「通報されかけた事は何回もあるけどね」
ステラさんは明後日の方向を向いた。心当たりがあるようだ。
「ステラに連れて来られた君は情報を売ってくれるのかな~?」
黒髪猫耳の美人さんがそう聞いてきた。
「えっと‥‥一応?」
「そっか~ステラはちょっと強引な所もあるけど大丈夫。悪い子じゃないから」
「そうですか‥‥」
僕もステラさんが悪い人だとは考えてないけど強引な感じが苦手だなぁ‥‥
「そろそろ話をしても良いかしら」
白髪の人との会話が終わったようでステラさんが
僕にそう聞いてきた。
「はい‥‥」
とりあえず、話せる範囲で話そう。そして、当分は放置して貰おう。情報を売ると言ってもお金はほとんど使う機会が無いから持ってなくても問題無いんだよなぁ‥‥今のところね。僕がお金を使ったのは‥‥初日だけだなぁ‥‥
白髪の人「うーん‥‥ステラが連れてきたあの人。見た事はある気がするんだけど思い出せない‥‥なんでかな?」
作者からのコメント
更新頻度の増加をしたいとは思っててもなかなか出来ない‥‥




