街へ
遅れてすみません。今回の話とても時間がかかりました‥‥最初の方が特にキツかったです。なかなか作れなかった‥‥
「街に行くとは行ったけど重大な問題があったよ」
「何ですか?」
「アンファングの街への道が分からない!」
「え‥‥」
「エアおにーさんって、ざんねんなひと?」
「う‥‥」
「こら!ライカ!どこで覚えたの?そんな言葉。エア様に失礼でしょ?思ってたとしても言ってはダメですよ!」
「はい!」
「うぅ‥‥僕はざんねんなひとじゃ‥‥ない‥‥よ?」
ライカちゃんの残念な人発言とライラさんの思ってても言ってはダメという言葉に僕の繊細な心は少なくないダメージが入ってしまった。胸を押さえてみたら回復するかな?と思ったけどそんな事は全く無かった。
「エア様!?大丈夫ですか!胸を押さえて‥‥痛むのですか?」
悪意の無い発言って心に結構くるものなんだね‥‥
「大丈夫‥‥じゃないけど、大丈夫だよ。うん」
「エアおにーさんはおもしろいひと!」
「あはは‥‥うん。ありがとう?」
「すみません。エア様。ライカが失礼な事を‥‥」
「あはは‥‥大丈夫。僕はその程度では怒る人じゃないよ。まあ、少しだけ気を付けて欲しいけど」
残念な人って言われて怒るって事は自分が残念な人って自覚があるんじゃ‥‥?とか思われたくないからね‥‥いや、自分が残念な奴だとは思ってないけどね?
「ありがとうございます」
「忘れてるかも知れないけど‥‥僕って助けられた所までの記憶しかないんだよね‥‥助けられた後に気絶しちゃったのか気が付いたら2人の家だったんだよ?」
「あ。そうでしたね‥‥私が助けて連れてきたんでした‥‥では、エア様が分かる道まで向かいましょう!私がエア様を助けた所まで戻れば大丈夫ですよね?あそこは神住の森の入り口近くでしたし」
「そうだったんだ‥‥うん。そこら辺まで行けば分かるはず」
「それなら良かったです。では、向かいましょうか。実はこの場所から神住の森の入り口はそんなに離れてないんですよ?歩いて20分程度ですかね‥‥」
まさかの発言だ。あの里は僕が助けられた所からあんまり離れてなかったとは‥‥
「それは助かるよ。じゃあ、案内よろしく」
「はい!」
◇◇◇◇
僕達は特に何事も無く神住の森の入り口に到着した。戦闘も全く無かった。まあ、戦ったとしてもライラさんをサポートする事しか出来ないけどね。
「あ。見覚えがあるような感じになった。この先がスライムの森だね。なんとなく分かるよ」
「良かったです」
「ありがとね?ライラさん」
「お役に立てて良かったです。しかし、ずっと言いたかった事があるのですが、ここで言っても良いですか?」
「良いけど‥‥何かな?」
「では、エア様。そろそろ私をさんを付けて呼ぶのを止めて貰えませんか?私は従者になったのですからなるべく呼び捨てでお願いします」
「う、うん。分かった。努力するよ。ラ、ラ、ライラ」
女性を呼び捨てにするのって家族以外だと初めての事だからなかなか難しいとは思うけどね‥‥
「あ、ありがとうございます‥‥エア様にさんを付けないで呼ばれると少し恥ずかしいですね」
「あ、そうだ。僕からも1つ言わせて?」
「ラ、ライラは僕に様を付けて呼ぶの禁止!さんとかにしてくれると助かる。様を付けて呼ばれるの恥ずかしいって言うか慣れてないからきついんだ」
「分かりました。ではエアさんとお呼びしますね?」
「うん。ありがとう」
「わたしは~?」
「ライカちゃんはそのままが良いかな?僕をお兄さんって呼んでて良いよ」
「わかった!」
「じゃあ、今度こそ行こうか」
「はい!」
「うん!」
そして、僕達は神住の森からスライムの森を通ってアンファングの街の門までたどり着いた。道中はボスが復活してる事も無く、普通のスライムが少し出てきただけだった。
エア「やっと、アンファングの街に戻ってきた‥‥なんか、ものすごく久しぶりな気がする。数日程度だったのになぁ‥‥」
作者からのコメント
誤字脱字の報告はとても助かります。今回の話を作り出すためにライラの初登場あたりの話を確認してみたらライラの話し方が今と全く違ってました‥‥
今のライラは敬語っぽい話し方をしてるのに初登場時はなんて言うんでしょうね‥‥活発?ではなくて頼りがいがありそう?でもなくて‥‥いや、よく分かりませんが全く違う感じでした。なので、現在のライラの話し方に修正をしました。




