チュートリアル ~武器屋へ~
16話目です。昨日投稿した話を少し修正しました。チュートリアルはまだまだ終わりそうにないです。ログインしてから1時間ほどしか経ってません。かなり掛かってますね。少し長いと思います。
僕が赤髪さんに連れられて武器屋に向かっている途中に僕はこれから向かう武器屋について聞く事にした。
「これから連れて行って貰える武器屋について教えてくれませんか?」
「うん、いいよ。オレが連れて行こうとしてる武器屋は少し、変わった場所にあるんだ」
「変わった所?」
「そう、変わった所。裏路地の少し入り組んだ場所に店を出しているんだよ」
「1人では行けなそうだなぁ」
「うん、オレも最初は連れて行って貰ったんだよ。あ、そこを右に曲がるよ」
「はい」
こうして、赤髪さんについて行きながら何回も何回も曲がっていくと次第に少し開けた場所が出てきた。
「ほら、ここだよ。ここの店主は少し気難しい所もあるけど面白い人だから大丈夫」
それを少し気難しいと聞いたから少しだけ心配だ。というか、面白いって所は気になるね。仲良くなれば面白い人なのかな?
そんなことを僕が考えてると、赤髪さんはドアを開けようとしていた。が、開かなかった。
「開かない‥‥ということは少し失敗したから不貞寝をしてるな?」
「え?不貞寝?」
「うん、ここの店主は少しうまく行かないとすぐに不貞寝をしてしまうんだ」
まさか、少し気難しいけど面白い人ってこういう事?とりあえず声を掛けてみようかな?
「すみませーん!」
「そんなんじゃ出て来ないよ?オレは店主の息子に父が不貞寝したときは強引にでも店に連れ出してくれって言われてるからね。だから、強引に行かせて貰うよ!」
赤髪さんは何かを呟き始めた。すると、赤髪さんの姿が突然消えた。
「消えた!?」
僕が驚いて呆然としていると、店の中から鍵の開く音がした。すると、中から赤髪さんが出てきた。
「ふぅ、強引に起こして来たよ。すぐにここの店主が来るよ」
「えっと、目の前からあなたが消えたと思って驚いてたらすぐに出て来たんですけどあれは?」
「それについては後で教えるよ。とりあえず今は君の武器だ」
「あ、そうでした」
そんな会話をしていると、中から見た目が若く少し耳の長いお兄さんが出て来た。この特徴はエルフか!
「お?やっと出て来たね」
「お前な‥‥何故、私の寝ている場所に入って来れているんだ?店の鍵はちゃんと閉めていたはずなんだが?」
「君の息子に頼まれてたんだ。父が不貞寝してる場合は強引にでも店に連れ出してくれって」
「私からの質問は今回も無視か‥‥まあ、そこはいつも通りだから慣れたが。しかし、あいつも余計な事をしやがって‥‥」
「君がすぐに不貞寝するのが悪いんだよ?」
「うるせぇ。それより、なんの用事だ?お前がここに来るのも久しぶりじゃねーか」
「用事があるのはこっちの銀髪の子だよ。オレは武器屋を教えてくれって言われたから連れてきたんだよ」
「お前が他の奴を連れて来たのは初めてだな」
「そうだったかな?とりあえず、この子に武器を売ってあげて?」
「こいつ、新人だろ?私の武器を売ってもすぐに死ぬだろ」
「この子は異界人なんだ。今日、この世界に来たんだよ。この子はおもし‥‥面倒な事に巻き込まれそうだったからここの店に連れて来たんだ」
え?僕をこの店に連れて来た理由ってそれなの?って言うか赤髪さん。面白そうな事っていいかけて無かった!?
「お前が言うならそうなんだろうな。よし、店に入れ」
「は、はい!」
店に入ると何やら凄そうな武器や防具が沢山置いてあった。
「凄いだろう?この中のほとんどが私の作成した武器や防具だ」
確かに、凄いね。全部が強そうな武器や防具だな。だけどもの凄く高い。
「ここはいつ来ても品揃えが凄いね~オレも久しぶりに見て回るかな」
キョロキョロと見回していると気になる物があった。この中でも見た目がすごく古い弓だった。なんだか、呼ばれてる?
「ん?それが良いのか?変わってんな~それは、誰にも使えない弓なんだ。見た目が古いが意匠が綺麗とても綺麗だから飾ってあるんだ。それが欲しいなら6000Gで良いぞ?」
「そんなに安くて良いんですか?」
「あぁ、誰にも使えないのに飾ってあるだけじゃ武器が可哀想だろ?もしかしたら、お前が使えるかもしれないからな」
「ありがとうございます!」
僕は店主さんに6000Gを渡して、受け取った弓を手に取ってみるとなんとなく使い方が分かった。が、ここでは使わない方がいい気がした。
〔古ぼけた弓を購入しました〕
古ぼけた弓って名前だったんだ‥‥そのまんまの名前だね。
「えっと、買ったのは良いんですがどうやって仕舞えば良いですか?背中に担ぐ?」
「ん?お前さん異界人なのにストレージが使えないのか?ストレージってのは異界人全員が使えるらしいなんでも収納出来る魔法らしいが見た事は無い!」
それを聞いた僕は試しにストレージに武器を仕舞いたいと念じると僕の手の中にあった弓が消えた。
「おー‥‥それがストレージの魔法ってやつかアイテムボックスと似たような物だな」
ストレージに似たものは存在するんだね。
「おや?武器は買い終わったのかい?」
赤髪さんがやってきて声を掛けてきた。
「はい、無事購入する事が出来ました。ありがとうございます」
「防具は良いのかい?」
「防具を買うほど懐に余裕は無いです」
「まあ、Fランクの探求者なんてそんなもんさ」
「そうなんですね。では、そろそろ行きましょうか。店主さん、ありがとうございました。懐に余裕が出来たら防具も買いに来ますね」
「おう、待っているぞ。それと、私は店主さんという名前ではない。エントという名前がある。忘れるなよ?忘れたらもう何も売ってやらんぞ」
「それは怖いので忘れられませんね。僕はシンです。よろしくお願いします」
「シンか。強くなってここに買いに戻ってこい」
「はい」
挨拶をして赤髪さんと一緒に武器屋を出た。武器を手に入れたし、モンスター討伐に必要となるアイテムを購入してからモンスター討伐だ!
〔STEP2をクリアしました。報酬として、初心者用ポーション×5をストレージに送りました。〕
〔STEP3 モンスター討伐をして、ギルドに報告しよう!〕
あ、STEP2終わった。STEPはいくつまであるんだろう‥‥
エント「あいつ‥‥シンと言ったか?あいつ、あの弓を使えるのか‥‥?赤髪のやつが連れて来ただけあって面白い奴だな」
作者からのコメント
チュートリアルは5話以内には終わりそうにないです。すみません。