ライカ、危機一髪
ちょっと更新が遅くなったけど更新です!
ライラさんは僕の方を心配そうに見ながら声を掛けて来てくれた。
「どうしたのですか?体調でも悪いのですか?急に頭を抱えてしまったので心配しましたよ?」
「え‥‥?僕、頭抱えてた?」
「はい‥‥」
「完全に無意識だったから気が付かなかったよ‥‥ちょっと衝撃的な事があったからかな?ま、大丈夫だよ。心配しないで?」
「そ、そうですか‥‥?」
「うん」
「なら、良いのですが‥‥」
「そんな事よりも‥‥ライラさん、この結界を解除して貰えるかな?」
「あ、はい。分かりました」
ライラさんに結界の解除を頼んだらすぐに結界は解除されて周囲の声などが聞こえるようになった。
「じゃ、とりあえず‥‥ライカちゃんの所に戻ろっか?まだ、寝てるはずだけどね」
時間は10分経過してない程度だし、見てた限り外に出たとかは無いから寝てるよね?
「そうですね」
「あ」
「どうしたのですか?」
「あんな凄い結界が貼れるなら家の中で話しても良かったよね?僕も会話をするなら外ってイメージがあったから外に出ちゃったけど‥‥」
「‥‥そう、ですね?」
あ、これは気が付いて無かったのかな?
「ご、ごめんね?」
気が付いてても言わなければ良かったな‥‥
「いえ‥‥大丈夫です。私のミスなので!」
「そっか。なら、この話はおしまい!」
「はい。では、ライカが寝てるのを確認してから里長へと報告しに行きますので貴方も来て貰えますか?」
「うん、そこに関しては問題は全く無いんだけどね‥‥」
「どうしたのですか?」
「僕、君に名前を教えてないのを思い出しちゃったよ‥‥」
「‥‥そういえば貴方の名前を聞いてませんでした!仕える予定の主の名前を知らないのは重大な問題です!これでは従者失格です‥‥」
「僕も名乗り忘れてたのが原因だから気にしないで?」
「ですが‥‥」
「僕が気にしないでと言ってるんだから本当に気にしないでね?自己紹介はライカちゃんを確認してからしようと思うんだ」
完全に自己紹介を忘れてたからすぐに言っても良いんだけど、何となくライカちゃんを確認してからの方が良いと感じたんだよねぇ‥‥
「‥‥分かりました」
「じゃ、行こうか。と、言ってもすぐそこだけどね?」
そう僕が言った後に僕達は家の中に入った。
「良かった。まだ、ライカは寝てるみたいですね」
「うん。そうだね‥‥?」
何となく違和感を感じた僕はライカちゃんの寝てる近くをじっと見つめてみた。すると‥‥うっすらとライカちゃんの近くに何かがいるのが分かった。
〔エアはスキル〈幻惑耐性〉を手に入れた〕
なんか、スキル手に入れた。うっすらと何かがいるのが分かって〈幻惑耐性〉って事は‥‥幻を見せて隠れてるって事?
「誰かは知らないですがライカちゃんから離れてください!ライカちゃんの近くにいるのは分かってますよ?」
僕がそう言うと‥‥ぼんやり見えてる人物はそのままの状態で逃走する事を選んだようだ。
「くそ!もう少しで気付かせずに拐えたのに‥‥しくったか‥‥が、俺は捕まるわけにゃ行かんのでね!通らせて貰うよ~」
声の主は幻を使いながら颯爽と僕達の横を通り抜けようとしたが‥‥
「無駄ですよ?逃がしません!」
ライラさんがそう言うと、唐突に蔦のネットが玄関に出現した。
「うお!蔦が絡まった!動けねぇ!しかも魔力が吸われてスキルが維持できねぇ‥‥」
「さて、と‥‥誰の依頼でライカを拐おうとしたのか聞かせて貰いますね?」
ライラさんが凄く良い笑顔でそう言った。あ、これはかなり怒ってる‥‥
エア「ライラさん‥‥もしかして最初から侵入者に気が付いてたのかな?僕より圧倒的に強いよなぁ‥‥」
作者からのコメント
賞に応募をしてみました。自信は全く無いけど良い結果になったら良いなぁ‥‥と思ったりしてますがどうだろう‥‥戦闘描写が弱すぎると自覚してますので。




