精霊の泉の伝承 後編
更新しました。
「泉の傍に出来た村の名前はミコト村と言う名前になりました。ミコトという名前は逃げて来た人の中でも一番魔法が得意な者の名前がミコトという名前だった。という説が村の中での真実だと言われてます」
魔法が一番得意だからってその人の名前を村の名前にするの‥‥?変な話だなぁ‥‥
「もしかして、それって〈暗黒魔法〉が使えたとか言う人の事かな?」
「そうなりますね」
「その人って男性?女性?」
「ミコトという名前から恐らく女性だと思われるのですが分かりません。この話が受け継がれる中でその部分が失われてしまったのかもしれません‥‥」
「なるほど‥‥」
「そして、村が作られてから30年程経過した時に泉が精霊の泉という名前になり隠す必要がある事件が起こりました」
おっと?一気に時間が経過したね。そして事件‥‥
「もしかして、その事件って‥‥〈暗黒魔法〉の使い手であるミコトが精霊になったって奴かな?」
ライラさんは目を瞬かせている。なんでかな‥‥?もしかして‥‥口に出てたのかな!?うわぁ‥‥やらかしたなぁ‥‥
「その事件はミコトが精霊になってしまった事だと言われてます。ミコトが精霊になってしまった時にミコトが居た場所が泉の近くだったらしいです。なので、その事からその泉は精霊の泉と呼ばれるようになりました。精霊が誕生した泉の近くに住むのは不敬だと考えた村長が精霊の泉を封印して、何者も入れないようにしました。そして、村長は封印を守り続けるために別の所に村を作り移り住む事にしたそうです。それがこの場所に私達の住む里の成り立ちです」
あ、聞かなかった事にしてくれた。ライラさんは凄く優しいね。
「ねえ、疑問なんだけどさ‥‥なんでミコトが精霊になったって分かったのかな?」
「分かりませんが、確かにそうですよね‥‥精霊はハイエルフなどを代表する高位種族しか視認は不可能らしいので‥‥」
「そうなんだ‥‥」
「最後になりますが、伝承の最後はこの様に伝わっています」
「何かな?気になるよ」
「遠い未来に精霊に至る可能性のある存在がこの泉を訪れたならばその者こそが泉の封印を解除するだろう。その時は当代の精霊の御子がその者に仕えるべし、と」
「なるほど‥‥封印を解除したとして何があるかは分からないね‥‥あと、当代の精霊の御子が仕えるってなんだよ‥‥」
本当に良く分からない事ばかりだなぁ‥‥精霊の泉の封印ってどんな感じなんだろうとか色々あるけど、行ってみないと分かんないね。
「私は伝承をお話しました。なのでこれから貴方様にお願いを申し上げますのでお答えください」
そういえば、そんな話があったね‥‥お願いか‥‥なんだろう‥‥
エア「所々、抜けてる感じがする‥‥かなり昔から伝わってる伝承だから途中で抜けたりしちゃったのかな‥‥?特に精霊の泉の封印が解除されたらどうなるかを教えて欲しい」
作者からのコメント
感想で短いから連続更新出来て当たり前だと言われました‥‥自分的には物語作るのって結構大変だし疲れるので当たり前じゃないのですよ‥‥




