疑惑はあっさり解決
少し更新遅くなりました‥‥
ライラさんは僕に対する残念な人を見る目を止めてこちらに聞いてきた。
「旅人さん、すみません。ライカの説明だと細かい事が分からなかったので詳しく教えて貰えますか?何故、あの場所に1人で居たのかなどを」
さっきの残念な人を見る目に対して追及したいのを押さえながらもライラさんにライカちゃんに話をしたのと同じように説明する。
「なるほど‥‥貴方は異界人?であり探求者なので知らない場所が見たくて来たと言う事ですね‥‥」
「あれ?僕が探求者だって事を伝えたっけ‥‥」
「いえ、聞いてませんが分かりますよ。街からあの森に来る人は探求者しか居ませんので」
「なるほど」
「1人で来るなんて自殺行為をしながらここに足を踏み入れた理由はなんですか?」
「え?1人で来るとそんなに危険な場所だったの!?」
「え‥‥?この森の事を探求者なのに知らない‥‥?」
「?」
僕が首を傾げているとライラさんが呆れていた。
「本当に知らないのですね‥‥」
「うん。知らない。僕は確かに探求者だけどね?なったばかりだしほとんどギルドを使って無いんだよね‥‥使わなくても何とかなっちゃってるし」
「‥‥なるほど」
「何がなるほど。なのかは分からないけど僕は純粋に森の奥が見たかったってのが答えなんだよね‥‥」
「はぁ‥‥本当に貴方は何も知らないのが分かりました」
「えっと‥‥分からないからこの森についての説明をして貰えると嬉しいんだけど‥‥良いかな?」
「分かりました。こんな抜けてる人が森を荒らしに来るとは思えないので説明してあげます」
「ありがとう」
「説明の前に‥‥ライカ、私はこの旅人さんとお話をするので‥‥あら?」
ライラさんがライカちゃんの方を向くといつの間にかライカちゃんは寝てしまっていた。静かだと思ってたらいつの間にか寝てたんだなぁ‥‥
「えっと‥‥とりあえず、僕はベッドから出るね?ライカちゃんをベッドで寝かせてあげよう」
「いつもはライカと一緒にそのベッドで寝てるので助かります」
「そうなんだ‥‥ありがとうね。僕にベッドを貸して貰っちゃって」
僕は、ベッドを貸して貰えた事にお礼を伝えてからベッドから出た。それから、ライラさんはベッドを整え始めた。
「貴方の事は怪しんでいましたが目の前で死にそうな人を助けないほど冷酷ではないので」
「なるほどね‥‥僕はライラさんの優しさに助けられたんだ」
僕と会話をしながらもライラさんはベッドを整えている。
「これでよし。後は‥‥〈浄化〉をして完了ですね」
ライラさんがベッドに対して〈浄化〉というスキル?を使ったと思ったらベッドが清潔な状態になった‥‥気がする。〈浄化〉か‥‥気になるなぁ‥‥
「〈浄化〉‥‥そんなスキルまであるんだね‥‥」
「〈生活魔法〉を知らないんですか‥‥?異界人というのは不思議な存在なんですね‥‥まあ、良いです。〈生活魔法〉についてはこの地域の説明の後に教えてあげますよ」
そう良いながらライラさんは〈浄化〉したベッドにライカちゃんを寝かせた。
「そう?ありがとう」
「いえ、お礼は良いです。ついでですからね」
「そっか。分かったよ。じゃ、ライカちゃんが寝てるところで話してたら起こしちゃうかもしれないね。起こしたら悪いから場所を変えよっか」
「はい‥‥ってそれは私が言うセリフです!」
「あ、本当だね。あはは!」
ライラさんはびっくりした顔をしている。
「貴方‥‥笑えたんですね」
「笑えるよ!?そんなに僕が笑うとびっくりする!?笑わないように思われてた!?」
「はい」
「そうなんだ‥‥そういえば昔、誰かにも驚かれた事あった気がする‥‥」
誰に驚かれたかは覚えてないが、家族や拓哉じゃなかったのは確かだ‥‥
ライラ「異界人という存在は名前だけ聞いた事がある気がするけど普通の人だ‥‥〈生活魔法〉を知らないのは衝撃だったよ」
作者からのコメント
書き始めると想定とは違う感じになる‥‥不思議だ‥‥




