助けられて
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現在、頭から落ちてしまっている僕はこの高さから落ちたら誰かに助けて貰ったのに助からないなぁと感じてしまった。そういえば、死んだら何処で復活するのかな‥‥?
「危ない!バウンドネット!」
初めて聞く声が聞こえたなぁ‥‥と思った瞬間に僕は頭に何か柔らかい物を感じた。その後、体が柔らかいものに当たった時に体が跳ねた。ん?
「あれ?生きてる‥‥?なんか、柔らかい物に助けられたのは何となく分かるけど‥‥」
そう思って下を見ると地面から2m程度の所に僕はいた。何で出来てるかは良く分からないけど、空中に出来たネットのような物に助けられたようだ。まだ、体は跳ねてるけど。
「あ、危なかった~!良かった‥‥ちゃんと生きてますね‥‥」
安堵したような声が僕の頭の方から聞こえた。女性っぽい声だ。助けてくれた人を確認しようとしたが体が跳ねていて上手く行かない。確認出来ないから感謝だけでも。
「ありが、とうござ、います」
跳ねながらだからか上手く話せない。
「私が助けたかっただけだからお礼は良いですよ。それよりも‥‥その感じだと急がないとダメそうですね‥‥緊急事態だから許してくださいね?スリープ!」
「あれ?なんだろう‥‥急に‥‥眠く‥‥」
僕を助けてくれた人が何をしたかは分からないけど、僕は意識を失った。
「あ。寝てくれましたね‥‥なら‥‥ヒール!‥‥よし、これで死んじゃう可能性は無くなりましたね。助けた私に感謝をしてくれたので悪い人じゃないのでしょうけど‥‥」
「さて、と‥‥あのエルダートレントを倒してこの人を私達の里に運びましょうか」
◇◇◇◇
僕は目が覚めてからあれ?っと思った。
「ここは‥‥?何で僕はベッドで寝てたのかな‥‥」
右側を見ると木で作られてる壁があった。上を見ると木で作られてる天井。左を見ると僕をじっと見つめる幼女‥‥ん?幼女!?
「?」
僕がその子を二度見したら幼女はキョトンとした顔で僕を見ている。そして、僕はその子を軽く観察してみる。黄緑色の髪に水色の瞳をしている。6歳くらいかな?
「おね~ちゃ~ん!たびびとさんおきたよ~!」
「あ、本当ですか?ライカ、旅人さんを見ててくれてありがとね?見てるだけじゃ面白くなかったですよね?」
「だいじょうぶだよ!ライラおねーちゃん!めずらしいひとだったからみてておもしろかった!」
この子にとって僕が寝てる状態は見てて面白かったのか‥‥あと、ライラお姉ちゃん?が僕を助けてくれた人かな?
「そっか。それは良かったです。悪いんですが、もう少しだけ旅人さんを見ててくださいね~?すぐ行きますから!」
「わかった!」
そう返事をしたライカちゃんは僕の事をじっと見つめてくる。幼女に見つめられ続けてるのはきついので声を掛けてみた。
「えっと‥‥ライカちゃんだっけ?君のお姉ちゃんが僕をここに運んでくれたのかな?」
「そうだよ!たびびとのおにーさん。ライラおねーちゃんはたすけたおにーさんをはこんできたからおきるまでみててね?ってライカはたのまれたの!」
「そうなんだ‥‥ありがとうね。ライカちゃん」
「おにーさんはにんげんさん?ふしぎなかんじがするの」
「人間だよ。まあ、異界人だけどね」
「いかいじん?」
「簡単に言うと‥‥凄く遠い所から来た人って事だよ」
子供に異界人についての細かい説明するのは難しそうだからこんな感じで良いかな?
「そっか~じゃあ、いかいじんのおにーさんはどうしてここにきたの?」
「ん~そうだね‥‥僕は街の近くにある森の奥がどうなってるかが知りたかったから‥‥かな?」
「そっか~それでおねーちゃんに助けられたんだね!」
「う、うん‥‥そうだね‥‥」
ライカちゃんの無邪気な発言に少しだけ心にダメージを受けた。そんな時にライラさんがやって来た。
「ライカ、何の話をしてたのかな?」
「まちからきたこのおにーさんがね、もりのおくをみたくてきたけど、おねーちゃんにたすけられたってはなしをしてたの!」
間違ってはいないけど、なんか色々と少ないね‥‥ほら、ライラさんが残念な人を見るような目をしてる‥‥
エア「ここは何処なんだろう‥‥この家は森の中にあるのかな?」
作者からのコメント
そろそろエアとこの作品のメインヒロイン?と会わせたいとは思いますが‥‥何時になるかな‥‥メインヒロインって誰なんでしょうね~(棒)




