ヒルダ先生の魔法陣講座:序
2週間ぶりの投稿でごめんなさい。今日、厄祓いに行ってきました。そこで、おみくじを引いたら大吉だったのでテンションが上がりました!
僕は、花音の追及を逃れる為に蕎麦を食べたいと言って誤魔化した。その後、花音は黙ったまま蕎麦を準備を始めた。そして、完成して食べ終わってからも黙ったままだった。
「花音?なんかさ、ずっと黙ってて怖いんだけど‥‥?」
「‥‥‥‥‥‥」
「おーい。大丈夫か~?」
「あ、すみません。聞いてませんでした。用事は何ですか?考え事をしてました‥‥」
「え‥‥?大丈夫?ご飯食べたの気が付いてる?」
「えっと‥‥それは流石に気が付いてますよ?」
「それなら良いんだけどね?考え事って?」
「兄さんもお母さんも教えてくれないようなので自分で考えてたんです」
「そ、そっか‥‥なにか分かったかな?」
「いえ、全く思いつきません‥‥教えてくれませんか?」
「うーん‥‥花音の為にも聞かない方が良いと思うよ?」
「私の為に‥‥?」
「それでも聞きたいなら教えるけど‥‥別に口止めされてる訳じゃないし‥‥」
「‥‥もう少し考えますね?それでも、分からないようなら‥‥明日、教えて貰えますか?」
「分かったよ。じゃあ、明日ね」
「はい。よろしくお願いしますね」
「了解したよ」
「それでは、私は部屋に戻りますね?」
「あ、うん。また後でね?」
「はい」
明日までに母さんが花音をキッチンに立たせない理由は考え付くのかな?
「さて、と‥‥花音の事を気にしててもしょうがないからUSOに戻ろうかな?エリアボスを倒した先が見たいしね~」
僕は、USOに戻る事に決めて部屋に戻った。そして、ログインする体制を整えてログインをした。
◇◇◇◇
僕がログインしてすぐに声が掛けられた。
「お帰り、エア。用事は終わったの?」
「あ、うん。終わったよ~」
「そっか。お疲れ」
「あはは‥‥疲れるような事はしてないけど、ありがとう」
「あ、そうだ!エアが元の世界に戻った時にどんな風になってるかが少しだけ分かったよ」
「え」
ログアウトする時どんな感じになってるか分かるものなの?ログアウトのシステムが少しだけでも理解出来たって事?凄いな‥‥
「まあ、でもね?少しだから完全に理解するまでにどれくらい掛かるかは分らないけどね」
「そ、そうなんだ。凄いね」
「エアが元の世界に戻る時に一瞬だけ魔法陣が出てたんだけどその魔法陣に書いてある文字を確認してみたら座標を確認するための魔法文字だったんだ」
「魔法文字って‥‥?」
「簡単に言うと魔法の術式を構成する文字なんだけどね?魔法陣にはそれが必須なのよ。基本的に魔法を使う時はスキルが補助してくれてるから術式とかを頭に浮かべなくても発動出来るのだけど‥‥」
「うん‥‥」
「極論を言えば魔法文字が魔法を構成してるからこの世界に存在する魔法文字が完全に理解する事が出来たらどんな魔法でも使えるようになるの」
まあ、ほとんどの人が魔法文字は模様だと思ってるみたいだけどね?とヒルダは小さく呟いてるのが聞こえた。
「なるほど‥‥」
「でね?基本的に魔法陣を使う人はスクロール作成をする人なのよね~スクロールは分かる?魔力を通して使うと魔法が発動する紙なんだけど‥‥」
「ん~見た事が無いし初めて聞いたかも?」
「そう?なら、そんな便利なアイテムもあるって事だけ覚えておいて?スクロールは凄く高いから使う人は少数だから。まあ、稀にダンジョンの宝箱で手に入るけどね。しかも、現代の人じゃ作れないような強力な物がね」
「なるほど‥‥」
ダンジョンを攻略したけど宝箱なんて見かけなかったなぁ‥‥興味あるな。
「魔法陣と魔法文字の話はこれくらいにしましょうか。詳しく聞きたいならもっと話すけど‥‥どうする?」
魔法陣の細かい説明は凄く気になるけど、ぶっちゃけ魔法陣をじっくり見た事が無いので説明されても困るかも‥‥魔法文字の説明は半分も理解出来てないしね‥‥
「えっと‥‥気にはなるけど‥‥やりたい事が他にあるから今日は良いかな?今度、聞かせて貰うよ」
「そう。了解したわ」
「じゃ、そろそろ出掛けようかな?」
「分かったわ。私はあの魔法陣の解析を進める事にしようかしら‥‥」
「え?一瞬だけ見えた魔法陣を覚えてるの?」
気になる言葉が聞こえたので出ようとしてた足が止まってしまう。
「ええ。私の種族特性に1度見た魔法や魔導に関係する事の全般を記憶する事が出来る特性があったの。昔、エリスの〈鑑定〉で見て貰って教えてくれたの。ちなみに、エリスのスキルは鑑定系の最上位スキルだって言ってたわ。スキル名は秘密とか言って教えてくれなかったけど」
「種族特性なんてあるんだね‥‥僕も誰かに鑑定して貰いたいけど‥‥難しいね」
「鑑定系の最上位スキルじゃなきゃユニーク種族の種族特性は分からないらしいわよ?」
「持ってる人を見つけるの辛いから諦めよう‥‥」
「そうね‥‥この時代に鑑定系の最上位スキルを持ってる人がいるかは怪しいから‥‥可能性があるのは精霊とか古龍とかかしら?まあ、前者はともかく後者は不可能に近いわね」
「え?」
「古龍は簡単に言うと物凄く長生きな龍なの。しかも、人間程度だと近付く事すら不可能らしいわね‥‥古龍の魔力が強すぎて魔力に押し潰されるらしいわね」
「うん。無理だね。諦めるのが良さそうだ」
「その方が良いわね」
「色々教えてくれてありがとう。そろそろ出かけるから‥‥悪いんだけどスライムの森側の門近くにある路地裏に行き先設定してくれると助かるよ」
「良いわよ?それくらい。すぐだしね‥‥はい。完了」
「ありがとう!」
「お礼は良いわよ?面白いものを解析する事が出来るもの」
「そっか‥‥分かったよ。じゃ、行ってくるね~」
そう言って僕は、扉を出た。
ヒルダ「そういえば‥‥魔法文字を読めるのはごく少数だということをエアには言うのを忘れてたわね‥‥あの説明で察してくれると良いのだけど‥‥」
作者からのコメント
遅れた理由は現実の話がなかなか考えつかなかったのと、魔法陣の設定をほとんど決めてなかったので決める為に時間を取ってました‥‥書くのを忘れてたのもあるけど‥‥




