拓哉との電話 前編
出来そうだったら、今日中に、もう1回更新します。
朝食を終えた僕は、部屋に戻ってスマホを確認すると少し前に拓哉から電話が掛かって来ていた。
「電話を掛け直さないと家まで来そうだからな‥‥文句を凄く言われそうだけど流石に返さないとダメだよね?」
僕は、渋々だが拓哉からの不在着信から連絡を入れる。すると、すぐに出た。
『なぁ‥‥真也。言いたい事があるんだけど良いか?』
「えっと、何かな?」
『今日、2回電話を掛けたんだけどな?』
「うん。知ってるよ」
『1回目の時は早すぎたかな?とか思って仕方ないと思ったんだがな?』
「うん」
『2回目は出てくれても良かったんじゃないか?』
「あー‥‥うん。ごめんね?1回目はともかく2回目は朝ごはんだったからさ‥‥」
『そうか‥‥なら仕方ないけどな‥‥って、ん?』
「拓哉、どうしたの?」
『1回目はともかくって言い方‥‥』
「‥‥ん?なに?」
あ、言い方を間違えたかも‥‥
『もしかして、さ‥‥』
「あ、うん」
『1回目の時‥‥起きてたのか?』
「‥‥‥‥ピュ~」
『おっと?真也君や。口笛吹いて誤魔化さずに答えてくれ?正直に言ってくれたら許す可能性が少しは上がるから』
その言い方、ほとんど許す気が無いって事じゃないの?それ‥‥
「えっと‥‥朝の6時頃に電話してくる拓哉が悪いと思います。はい」
『‥‥』
「‥‥正直に言うと、朝の6時に電話なんて何考えてるの?って思ってスルーしました!ごめんね?」
『‥‥』
「ねぇ、拓哉君。無言が怖いんだけど?」
『‥‥うん。まあ、な?スルーされたと分かってイラッと来たけどさ‥‥』
「う、うん」
『俺が最初の方に言ったように朝の6時頃に電話するのは非常識だったからそこは悪かったと思うが、スルーは良くないぞ?』
「いや、さ?昨日のあれで疲れすぎちゃったんだよ。早く寝て、遅く起きようと思ってたら6時頃に電話来てイラッとしたからスルーして二度寝したのは流石に悪かったね。ごめん。電話に出て、文句言ってから切れば良かったよ‥‥」
『そうだな‥‥んじゃ、どっちも悪いって事で良いな!』
「そうだね~それが一番だよ」
『だな!』
「じゃ、切るね?」
『おう』
僕はそう言って拓哉との通話を切った。さて、と‥‥拓哉は何で電話を掛けてきたんだろうか‥‥
「ま、思い出したらもう一度掛けてくるよね?」
そんな事よりも重要なのは母さんが家を出る時間を聞くのを忘れた事だ。このままゲームをやり始めて、僕が見送りをしなきゃ母さんが帰って来た時の抱きついてくる威力が上がってしまう‥‥そうなったら‥‥僕は、やられる。だから、早急に聞きに行かなくては!
花音「ご飯を食べ終わってから部屋に戻って来てしまいましたが、お母さんの仕事へ行く時間を聞くのを忘れてました‥‥お母さんを悲しませたく無いので聞きに行きましょう」
作者からのコメント
もうすぐ、今年が終わりますね‥‥今年の最初に建てた目標は失敗しました。なので、来年の抱負はなるべくさぼ‥‥げふん。休まない!ですね。




