サンの頼み:完
本当なら0時前には投稿出来てた筈なのに、投稿する直前に全て消えてしまいました‥‥連続更新の最後にこんな事になるとは‥‥
軽く絶望しましたが、ある程度は覚えていたので大急ぎで書き直し投稿しました。
色々とあったけどエリアボス討伐できて良かった‥‥結構疲れたよ‥‥
≪エリアボスを討伐したPT名『アポロン』のメンバーには称号【エリアボス初討伐:スライムの森】が付与されます≫
「おし、称号も手に入ったぜ!」
「サン‥‥」
「んじゃ、新エリアを見に行こうぜ!」
「えっと‥‥そうしたいとは思ったんだけど‥‥ね?」
サンは呑気に喜んでるけど、サンの後ろに皆がいる。1番前にはリーゼさんが凄く綺麗な笑顔を浮かべてる。これって‥‥女性が凄く怒っている時に浮かべる笑顔に感じる。母さんが父さんに対して怒ってる時に見た事がある。あの時、父さんに怒ってた理由ってなんだろう‥‥
「ん?どうした?」
「喜んでる所、悪いんだけど後ろを振り返った方が‥‥って‥‥あ‥‥遅かったか‥‥」
「それはどういう‥‥うわ!」
リーゼさんがサンを後ろから足を掛けて転ばした。
「マスター?ちょっと、あっちで私とオハナシしましょうね~?」
「えっと‥‥リーゼさん‥‥?拒否権は?」
「あると思う?じゃ、行くわよ?」
サンは、リーゼさんにそのまま引きずられて何処かへ向かって行った。
「いやだぁぁぁぁ!何故だぁぁぁ!」
サンはドンドンと小さくなって行き、やがて見えなくなった。
「何処に行ったかは分からないけど‥‥あれって大丈夫なのかな?」
僕の呟きに近くに来ていたエインさんが答えてくれた。
「大丈夫だ!リーゼにマスターが長時間怒られるだけだからな!ベータ時代ではよく見た光景だし、昨日も怒られてたぞ!」
「そうなんだ‥‥」
「今回はマスターが切り裂いたブレスが飛んできたのがエリアボス討伐を出来た事より怒りを買ったって所だな!」
「あはは‥‥」
エインさんとの会話が終わったタイミングでサティアちゃんが話しかけて来た。
「シンさん!聞きたい事があるんだけど良いかな?」
「なんとなく聞きたい事の内容は分かるけど‥‥何かな?」
「最後の方にでっかい〈ライトアロー〉を放ってたよね?あれは、どうやってやったの?」
サティアちゃんの質問に答えようと思ったらフィルちゃんとライズさんも質問に参加して来た。
「あ、それはボクも気になったよ!教えてくれるなら聞きたい!」
「確かに」
うーん‥‥これは、そこまで隠す事でもないかな?
「えっと、それは〈魔力操作〉ってスキルを使ってMP全消費をして〈ライトアロー〉を放ったんだよ」
「え!?〈魔力操作〉ってそんな事が出来るの?」
サティアちゃん達は驚いている。〈魔力操作〉スキルを知ってるのかな?
「え?うん。そうだけど‥‥」
「〈魔力操作〉ってね‥‥ベータ時代から一貫して不人気スキルの筆頭なんだよ!攻略サイトを見ても取らない方が良いって書いてあるくらいだし‥‥」
「えぇ‥‥」
「あ、それはボクも見た事あるよ!評価コメントには〈魔力操作〉はいつの間にかスキルレベル上がってるのに使い方が分からないとか書いてあったよ!」
「うわぁ‥‥散々な評価‥‥」
「ねぇ、シンさんは何で使えるようになったの?」
サティアちゃんが〈魔力操作〉を使えるようになったきっかけを聞いてきた。
「えっと‥‥最初は僕もチケットで魔法が強くなりそうだったから取ってはみたけど、よく分からないスキルだったんだ。だけど‥‥仲良くなった住人から使い方を教えて貰ったんだよ。まあ、使い方は自分で見つけた方が楽しいんじゃないかな?って思うよ」
「‥‥そうだな」
「確かに、自分で使い方を考えたり住人に聞いてみたりした方がゲームらしくて面白いね!」
「ボクももっと積極的に住人と会話をしてみようかな?そうしたら、知らないスキルが手に入るかもだしね!」
良かった。皆、納得してくれたみたいだ。エインさんも会話には参加してなかったけど話は聞いてたっぽいしね。
「良かった‥‥あ、そうだ」
「どうした!シン」
「エインさん。サンを迎えに行った方が良いかな?って思って‥‥何処に行ったか分かります?」
「マスターはリーゼに任せれば問題無いぞ!後、1時間はかかるはずだ!そして、ここには俺が残るからお前達も街に帰った方が良いぞ?皆も新エリアを見たいかも知れないが流石にあのボスの後に新エリアに行ってやられたら嫌だろう?」
「ん~確かにそうだね。それなら、ここにいてもしょうがないから帰ろうかな?新エリアも気になるけど倒した人しか次のエリアに行けないみたいだし、初見攻略はほぼ不可能だと思うし‥‥なにより精神的に疲れたからね‥‥街に戻ってログアウトするよ」
「そうだね。精神的に疲れたってのはボクも同感だよ‥‥ゲーマー的には次のエリアを最速で見たい気持ちはあるけど限界だし‥‥マスターはリーゼからのお説教が終わったら皆で新エリア行こうぜ!とか良いそうだけどね‥‥」
「気にせず、帰るか‥‥」
「ん~‥‥流石にここで1時間も居るのは面倒だね。エインさんの言葉に甘えて僕も帰ろっと。サン、頑張れ~?」
遠くからサンの声が聞こえた気がしたが気にせずに僕達は街に帰還した。
サン「あ~1時間以上も怒られるとは思わなかった‥‥さて、皆はどうしてるかな?え?帰った?嘘だろ!?はぁ‥‥この後は街で打ち上げだ!とか思ってたのになぁ‥‥」
作者からのコメント
1年振りくらいにやる掲示板回は少しお休みを貰った後に投稿する予定です。あくまでも、予定なので変更になる可能性はありますが‥‥例えば、掲示板回前に1話投稿したりとかです。




