サンの頼み:討伐編 ①
連続更新5/?
「さて、と‥‥そろそろ行きますか!なんか、俺達が集まってる事で他プレイヤーが集まってきたしな」
サンがそう言ったので周囲を見回したら、プレイヤーらしき人達がちらほらと集まってきてるのが確認できた。
「あ、本当だ‥‥」
「ほら、シン。気にしてないでさっさと行くわよ?」
リーゼさんが歩き始めた。リーゼさんが先導してメルティスライム(仮)と出会った場所に向かうようだ。サンが先導する訳じゃないのか‥‥
「うん。分かった」
僕は、リーゼさんの先導に従って着いて行く。そしたら、他のメンバーも歩き始めた。歩き始めてすぐにサティアちゃんが話しかけて来た。
「ねぇねぇ、シンさん。シンさんはマスターとどうして仲良くなれたの?」
「ふむ。それは気になるな!あのマスターのリアルでの親友であるシンは凄いと思うしな!ずっと近いと疲れそうだからな‥‥」
エインさんもサンと親友になれたのか気になるようだ。というか、先導しているリーゼさんも心なしか歩くのが遅くなった気がする‥‥そんなに気になるかな?まあ、アポロンの人達と仲良くなるためにも話してもいいかな?
「おい!シン‥‥話さなくて良いぞ!てか、話さすな!恥ずかしいから!」
「え?うーん‥‥サンには悪いけど断る!」
「なっ!」
「マスター!別に良いじゃないか!目的地に到着するまでまだまだかかるからその間にシン君と親睦を深める為の会話の種としてちょうど良いじゃないか!」
「エイン‥‥俺に味方は居ないのか‥‥?仕方ない‥‥シン!変な事は話すなよ!」
「ま、善処するよ~」
「じゃ、話すね?と言ってもあんまり面白くないよ?」
「問題無いよー!気になるから!」
サティアちゃんがそう言うとサン以外が頷いた。
「なら、話すね?えーと‥‥サンと初めて会ったのがいつだったかははっきりとは覚えてないんだ」
「え~‥‥」
「まあ、仲良くなった切っ掛けは僕が小学校に入学して少ししてからの下校時にサンの家が僕の家の近くだった事から良く話すようになって‥‥ちょくちょく僕の家に遊びに来るようになったんだ」
「その後は親友までは行かなくても仲の良い友人関係だったね。中学生になってからのサンは酷かった‥‥宿題はやらないわ授業中は寝るわで問題児って感じだったね。今でもだけど、夏休みの最終日付近になったら僕の家に来て助けてくれって泣きついてくるんだ‥‥テストではいつも上位にいるのに僕に宿題が終らなくて泣きついてくる不思議な存在になってた」
「ちょ!シンさん?そんな所まで言う!?」
サンがなにか言ってるが気にしないで話を続ける。
「そして、サンは夏休みの宿題をなんとか終わらせた時にありがとな!親友!って言ってくるようになった。友達ながら変な奴だとは思うけど」
「ま、一緒に話してると楽しかったりするから呆れながらも未だに仲良くいれてるんだ。最近で一番変な奴だと思ったのはUSOを機体と一緒に持ってきてやろうぜ!って言って来た事かな?何ヵ月も先なのに誕生日プレゼントだ!とか言って来てね~ほとんどゲームなんてやった事無かったのにね」
「ふむ。マスターが変な奴なのは昔からだったか‥‥」
エインさんは何回も頷いてる。他の人は呆れたりニコニコ笑ってたりと様々だった。
「まあ、サンがいなかったら僕はこのゲームを、やる事は無かったよ。いまは、感謝してる。ま、簡単に言うとこんな感じだね」
「シン、ありがとう。皆、シンとマスターの昔話を聞き終わった後で悪いけど目的地に着いたわよ」
リーゼさんが目的地に着いたことを教えてくれた。いよいよ挑戦だ!
エア「僕とサンが仲良くなった時の話を話してみたけど案外好評かな?」
作者からのコメント
そろそろ戦闘描写‥‥課題は山のようにあるけど、頑張らなきゃ!




