拠点
更新しました。少しずつ更新の間隔が開いてしまっている‥‥ヤバい。
ログアウトしたいんだけどアンファングの町に僕がいるのはステラさんにバレてる。一応、住人としての演技をした後なのでログアウトする場所は慎重に考えなきゃね‥‥うーん‥‥宿屋は‥‥いかにもログアウトしますって感じだよなぁ‥‥んー‥‥あ!
「ヒルダの店!あそこにはいつでも行ける鍵を貰ったんだった!よし、建物の陰に入って‥‥エリス錬金屋の鍵とりだして‥‥」
あれ?‥‥どうやって使うんだ?んー‥‥試しに普段鍵を使うようにして鍵を空中に差してみようかな?お、行けそうだね。なるほど~こうやって使うんだね~
「おっと?扉が出てきたね。すごいな~これ。よし、開けよう」
僕が扉を開けたらそこは昨日来たヒルダの店だった。そして、そこには僕が入ってきたのを見て少し驚いたヒルダがいた。
「あら?昨日ぶりね?エア君」
「うん。そうだね」
「今日はどうしたの?私が渡した鍵を使ってここに来るなんて。少し驚いたわよ?」
ログアウトしに来ただけだって言うのも微妙だけど、君に会いに来たよ!とかだと口説いてる感じになりそう。嫌われたら困る。あ、そうだ!暫くここを拠点として使わせて貰おうかな?許可貰えるかな‥‥
「いや、えーと‥‥ね?悪いけどしばらくここを拠点にしてもいいかな?」
「え?そうなの?別に良いけど何があったの?」
「説明が難しいんだけど‥‥ほら、僕って異界人じゃない?」
「そうね」
「僕達、異界人達の中で初めて行った行動が異界人の人達に伝わるんだけど‥‥」
ワールドアナウンスって住人風に言うとどう言うんだろう?
「うん」
「それを僕が原因で伝わってしまったんだよ‥‥」
「凄いじゃない。それで?」
「そして、ついさっき僕が異界人の中で初めてダンジョン攻略したって事が異界人の皆に伝わってしまったんだ」
「なるほど?異界人にだけに伝わる神託って事かしら?面白いわね」
ワールドアナウンスって神託って認識になるんだ。神からのメッセージって感じかな?
「そうそう。それで、神託が行われた後ね?僕は、情報クランに入ってるらしい人に声を掛けられたんだ」
「それで?」
「それで、なんでか僕が原因で神託が起こってしまったのがバレたから異界人に憧れてる住人の振りをしたんだけど‥‥」
「異界人に憧れてる住人‥‥?そ、そう‥‥」
ヒルダは苦笑いしている。異界人に憧れてる住人っていう設定は結構良いと思ったんだけどな~誤魔化しきれて無かったっぽいから無謀だったみたいだね。
「その人が諦めた風に居なくなろうとした時に僕にこう言ったんだ。そういう事にしておくねって。誤魔化せてなかったって事だよね」
「そうでしょうね。流石に異界人に憧れてる住人は無理があるわね~」
「そして、僕は住人の振りをしたからログアウト場所をどうしようかなって考えたらここに来る事を思い付いたんだ。ついでに、しばらく拠点にさせて貰えないかなーって思ったんです。はい」
「そう‥‥別に構わないわよ?さっきも言ったけど」
「ヒルダ!ありがとう!助かるよ」
「拠点として使わせる代わりにしっかりと雑用係とにしてあげるわね」
「が、頑張ります」
拠点として使わせて貰えるなら雑用係でもなんでもやってやる!けど、とりあえずはすぐにでもログアウトしたい事を伝える必要あるかな?さっきはログアウト場所を考えてるって伝えただけだから、すぐにログアウトしたいってのは伝わって無いと思うからね~
ヒルダ「異界人に憧れてる住人‥‥居なくは無いだろうけど凄く少ないでしょうね‥‥成長早くて凄いとは思っても憧れる対象としては微妙かな?」
作者からのコメント
更新間隔の開きはなかなか次の展開が思い付かないからなんです‥‥こういうところからサボり癖が起こってしまうんだろうなぁ‥‥
今回の話でエア君の説明で分かりにくいと思う部分があるでしょう。それは、エア君が住人に対しての説明が下手なだけです。住人に対してワールドアナウンスの事を説明しようとする人は普通に少ないと思いますがね。




