運営からの接触 後編
お久しぶりです。更新が遅いのに新作とかなに言ってるの?と感想で怒られてしまったアベルです。
前回の更新は7/1‥‥しかも、7月最初の更新です!とか言って7月に更新しなかったのは本当にやらかしたと思ってます。
「さて、エア君?君は、私に聞きたい事はあるかな?答えられる範囲で答えてあげよう。ダンジョン初攻略の報酬としてね!」
「え?えーと‥‥無いですよ?」
「え?無いの?いやいや、あるでしょ?」
「無いですよ?」
「え?嘘でしょ‥‥?」
「いや、嘘を言う意味ありますか?」
「えー‥‥運営の1人が1プレイヤーからの質問に直接答えてくれる機会なんて二度と無いよ!?」
「えー‥‥そう言われましても‥‥あ!質問を思い付きました」
「お!何かな?」
「なんで、僕に接触してきたんですか?」
「そりゃあ、このダンジョンを攻略完了してしまった君の事が気になったからだよ?」
「それだけの理由でこのゲームを作り出した運営さんが僕に接触してくる訳が無いじゃないですか」
「あはは‥‥流石に気が付かれるか~」
「はい」
「うん。まあ、本当の事を言うとね‥‥ちょっと恥ずかしい話なんだけどお礼が言いたくて、かな?」
「お礼?僕に?」
「うん。お礼」
「えーと‥‥運営さんにお礼されるようなことはしてない筈なんだけどな?」
「お礼ってのは私個人からのお礼なんだ」
「え?どういう‥‥」
「ナビ妖精」
「!」
「ナビ妖精の妖精種は私が担当して作り出した子供みたいな存在なんだ。だけどね?通常の妖精種の名前は付けてあげられたんだけどナビ妖精は名前を付ける事が出来なかった。というより、付けなかったんだ」
「どうして、ですか?」
「私としては優しいプレイヤーに名前を付けて貰いたかったからなんだよ。ナビ妖精達はプレイヤーが最初に会う住人なんだ。だから、もっと皆ナビ妖精達と会話をして楽しんでくれる。会話を楽しんでくれる。そんな人達がほとんど居なかった」
「え‥‥?」
「いや、名前を付けてくれようとしたり、会話してくれた人も数人はいたよ?だけどね‥‥名前を付けてやるから何か寄越せ!とか言ったり、名前を考えたのにナビ妖精が気に入ってくれなかったから文句言って来た人も居たな‥‥」
「うわぁ‥‥」
「単純にネーミングセンスが悪すぎる事をナビ妖精に言われて膝から崩れ落ちた人も居たからまだマシかな?」
「‥‥」
「あの子達にも他の住人やプレイヤーと同じように感情がある。笑ったり、泣いたり、怒ったりできるんだよ?なのにナビ妖精達に対してほとんどのプレイヤーは交流をしようとせずに、アバターの作成をしておしまいだった」
「‥‥」
「そんな中に1人だけ。居たんだよ。ナビ妖精のいたずらに怒らず、会話して‥‥さらに、名前を付けてあげるねって言うプレイヤー。恐らく、そのプレイヤーはナビ妖精が名前を気に入らなかったらそのナビ妖精が気に入る名前が出てくるまで考えてくれようとしてくれてたと思う。そう、君だよ。エア君。銀髪のナビ妖精の女の子アーシェは君に名前を付けて貰った時にもの凄く嬉しかったみたいだよ?可愛い名前を付けて貰えたのです!ってね。私に伝えてきたよ」
「そっか‥‥そんなに喜んでくれてたんだ」
「だから、お礼を言いたくてね?あと、お願いかな?」
「お願い?」
「うん。お願い。君にはアーシェ以外に11人いるナビ妖精に名前を考えてあげて欲しいんだよ。ここは、ゲームの世界だ。だから、君にはクエストとしてお願いするね」
《「ユニーククエスト:名前を考えよう!」が発生しました。受注しますか?》
《はい/いいえ》
「うん。これは、受けるけど‥‥でも、そんな事を僕1人で決めて良いんですか?これから他にも僕みたいな人は出てくる可能性ありますよね?」
「まあ、あり得なくは無いけど‥‥現在まで名前を付けようとしてくれる人はとても少数だったし、何よりあの子達が拒絶した。名前を付けてくれようとした人達はネーミングセンスが微妙だったらしいんだよ‥‥だから、ね?エア君。アーシェも自分の姉妹達が名前無しは悲しいんじゃないかなって思ったんだ。まあ、このクエストでの報酬はお使いクエスト程度しかあげられないけどね。運営さん的に良いものをあげちゃったら贔屓になっちゃうでしょ?流石にそれは出来ないからね~」
「分かりました。名前を付けるのは受けてからすぐですか?」
「うん。アバター作成を手伝っていない子を1人ずつ呼び出して付けていって貰うよ。最終的には全員を付けて貰うけどね」
「了解しました」
まずは、受注しなきゃね。
〔ユニーククエスト:名前を考えよう!を受注しました〕
「ありがとう。では、呼び出すね」
どんな子が出てくるんだろう‥‥でも、頑張って良い名前を付けてあげよう。
エア「ナビ妖精達の名前‥‥11人分?きつそうだけど‥‥アーシェの姉妹の事だから頑張って名前を付けてアーシェを喜ばせてあげたいよね~」
作者からのコメント
前回更新から1ヵ月と10日も経ってしまいました‥‥異世界転移の設定とか考えるのが地味に楽しくなってしまったのです‥‥新作1話は一応は完成しています。1話目が6000文字越えたんですよね‥‥USOのプロローグですら3000程だったのに‥‥
USOも100話目です。閑話が感想で多すぎると言われてしまったので当分は書かないことにします。自分でも多いかな?とは思ってたので‥‥あと、感想で言われた会話がおかしいと言われた部分は少しずつ修正します。気が付いたところは修正しますが、ここ気が付いてないよ!って場所があったら教えてください。