トントントントン、ヒノノ○トン
要するにこれが書きたかっただけ……文も絵も。
ああぁ……こうしてどんどん候補が消えて行く。
そんなにのんびりもしていられないのよ?!
残る一人は吉岡君!!
サーチエンジン起動。マル対発見! ターゲットロックオン!!
そこでアタシは彰ちゃんの胸ぐらをつかみ、次の授業に向かうため、急いでいる吉岡君のいる場所まで片手で放り投げた。
「どうりゃあああっ!!」
「ヒィえええeeeee…?!」
どさっ!!
気は弱いけど、やっぱり身体能力は相当高い。
彼は宙を飛んできた彰ちゃんを見事にキャッチし、抱き止めた。
うーん、身長185センチの成人男子が男にお姫様抱っこされてる画ってなかなか笑えるわね。
って、あら……?
そしてなぜか見つめ合う二人の間に、なんかフラグ立ってる??
(ときめく中年の図)
え、もしかしてそういうオチ?!
……っていうか彰ちゃん、あんた決まった相手がいるんでしょ!?
「うわあああーん! こうなったら車道に飛び出て、トラックに轢かれて、異世界に転生してやる!!」
取り乱して思わず、幹線道路に飛び出ようとしたアタシ。
「ダメですよ、異世界じゃ! 集まってくるのはすべて女の子です!! それもヒロインじゃない『チョロイン』ですよ?!」
彰ちゃんの声が追いかけてくる。
「それってあの、BL小説並みに主人公と光速ベッドインな『チョロイン』……?!」
「そうですよ!! それに、もしトラックがヒノ○ニトンだったら……!!」
「安全ブレーキサポートが働いて!!」
「ぶつかる直前でストップ……つまり、簡単には死ねないんですよ!?」
アタシったら、どうかしてるわ。
気を取り直して。
ビビりはまぁ、なんとかアタシがカバーするとして、今年のドラフト一位は彼に決めたわ!
正直言って消去法の結果なんだけど……。
「ねぇあなた、刑事課に入りたいって言ってたわよね?」
アタシはすかさず彼ににじり寄り、行く手を阻んでみる。
「……はい」
「今見せてもらったんだけど、あなた身体能力がかなり高いわね。それに、動体視力もいいみたい」
やだ、既になんか怯えてるのはどういうこと?
「刑事になりたいんでしょ?」
「それは、そうですが……」
「まさか盗犯係専門とか、サイバー犯罪専門希望とか言わないわよね?!」
だから、そんなに怖がらないで。
優しくするから。
「あ、あの……次の授業があるので、すみません!!」
ちっ……!!
反省はしているが、後悔はたぶん……する。




