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第88話  ヨイチとのデート 十二

 おっ、どうやら焼いた白身魚にソースがかかった料理のようだな。俺たちは同時に魚料理を食べ始めた。


「こ、これは! 一見ただ焼いただけに見えた魚は、焼く前に軽く素揚げしている! 

そのおかげで、たんぱくな白身魚に適度な脂が加わって、上質なステーキのような満足感を生んでいる。

そして、このソースも濃厚なのにくどくはないという、絶妙なバランスで、白身魚を引き立てている。

さらに、この白身魚のわきにさりげなく用意されている付け合わせの香味野菜たちは、

それぞれが別々の角度から、白身魚を最大限に生かしていて、

また、別の小皿に盛られた、ゆずをおろしたものや、

西洋わさびや山わさびを薄く小さく切ったもの、

ニンニクやショウガ、各地の香辛料を、

自分が好きなタイミングで加えることによって生み出される味の組み合わせは、

無限大といっても過言ではないほどだ! 

こんなに多種多様なおいしさを堪能できる料理があるなんて!

この料理は、脂身が多い魚と、白身魚のいいところだけをあわせたような、

まさに究極の魚料理だ! 

うま味が強いのに全然くどくないから、これならいくらでも食べられる!

この料理を食べたあまりの衝撃に、俺の今までの魚料理に対する既成概念は覆されてしまった!

仮にこの料理を名付けるなら、

既成概念粉砕魚料理クラッシュ・フィッシュとでもいえばいいだろうか!」


 俺は、つい二皿おかわりしてしまった。ヨイチも一皿追加した。おそらく、この魚も鮮度を保つ瞬間冷凍フレッシュネス・アイスのおかげで、新鮮さをたもっていたのだろう。まさに料理人のフーシェにピッタリな魔法だな。


 次の料理の前に、ウエイトレスが、急激に消化を高める効果のある、魔法のハーブティーを持ってきてくれた。


 それを飲んだおかげで、魚料理を食べすぎていっぱいになってしまった俺たちの腹は、空腹に近い状態にまで戻った。


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