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第80話  ヨイチとのデート 四


 俺たちは手をつないだまましばらく歩いて、魔導遊園地に入園した。今日は平日だし、あまり人もいないな。


 最初は、入り口近くにあるコーヒーカップに乗ってみるか。


「それそれー」


 ヨイチは楽しそうにハンドルを回している。俺は楽しそうなヨイチを眺めて満足していた。やっぱり、ヨイチは明るく笑ってる時が一番かわいいな。


 ヨイチと一緒にいると、自然と常に笑顔になっている自分に気が付いた。


 なんだ、やっぱり俺は、ヨイチのことを愛しているんだな。俺はヨイチへの思いをはっきりと自覚した。


「楽しかったね。次は何に乗ろっか?」

「そうだなあ。近くの観覧車はどう?」

「うん、いいね。それじゃ、いこっか」


 さりげなく、ヨイチが俺の腕に抱きついてきた。ヨイチへの愛を自覚した今、何気ないしぐさ一つにドキドキしてしまう。


 俺たちは腕を組んだまま歩き出し、観覧車の前まで来た。観覧車の外観は鏡のようになっているな。


 看板を確認すると、魔法のガラスで作られていて、中からは外の景色が見られるが、外からは中の様子は見ることが出来ないらしい。


 俺の世界でいうところのマジックミラーに近い性質のようだな。


 あまり待たされることもなく、俺たちは観覧車に乗った。


 序盤は高さもないし、あまり景色も大したことがないから、俺たちはおしゃべりを楽しんでいた。数分たつと、ぼちぼち高さが出てきた。時計でいうところの10時程度だろうか。


 ここまでの高さになると、ローラリンの街が一望できるな。昔は高いところはあまり得意じゃなかったが、今の俺なら、万が一ここから落ちても、ちょっと足がしびれる程度だろう。


 そう考えると、全く怖くはないな。怖いとしたら、ヨイチになにかある方がよっぽど怖い。


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