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第57話  エルフィーとのデート  Ⅺ

 R15に対しての判断基準 を呼んだ結果、問題ないだろうと私は判断しましたが、万が一不適切だった場合は、警告メッセージ等を送って頂ければ、すぐに対応しますので、強制退会などはご勘弁ください。


 運営者様、よろしくお願いいたします。


 エルフィーは全く抵抗しないから、オーケーということだろう。心臓の鼓動がさらに速くなった状態で、俺は舌をエルフィーの口の中に入れる。


 優しく受け入れてくれたエルフィーの舌と、俺の舌が絡まりあう。その感触のあまりの気持ちよさに、俺のアレがアレしてアレしてしまった。


 まずいな、鼻の良いエルフィーが、アレの匂いに気が付かないはずがない。それにしても、まさかキスだけでアレしてしまうとは思わなかったな。想像の何倍ものとてつもない快感だった。


 キスでこれだけ気持ちよいのであれば、アレはどれだけ気持ちいいのだろう? ……いや、だめだ! キス以上のことはしないと固く決意したんだ。ここはがまんだ!


 ずっとエルフィーを見つめていた俺は、エルフィーの些細な表情の変化を見逃さなかった。やはり、アレしてしまったことは匂いでバレバレのようだ。


 一般的に女性より匂いに鈍感な男でも、アレの匂いには気づきやすいからな。学生の時、学校帰りに早めに友達の家に遊びに行って、部屋に入った時に、気づいてしまった思い出がよみがえる。アレの後に友達が来る場合は、消臭スプレーの使用をお勧めする。


 話が脱線してしまったな。俺が、アレしてしまったことをエルフィーに気づかれて、ばつが悪そうにしていることにエルフィーも気づいたようだ。


 もちろん、エルフィーがそんなことで俺を責めたり、ちゃかしたりする女の子ではないことは分かっている。だが、やはり恥ずかしいものは恥ずかしいのだ。男としてのプライドもあるし。


 そんな俺をエルフィーは優しく気遣ってくれる。


「……その、そんなに気にしないで? 男の子だもん、しょうがないよ。それに、私でそんなに気持ちよくなってくれて、私とっても嬉しいの。

……これを言うのはとっても恥ずかしいんだけど、勇気をだして言うわ。実は、私も、その、……昇とのキスがすっごく気持ちよくって、それで、……すごく濡れちゃったの」


 恥ずかしがりながらそう言うと、エルフィーは掛け布団をかぶって顔を隠してしまった。


 エルフィーがわざわざ、こんなことを言った理由。それは、俺のため以外には考えられない。


 俺が、アレしてしまって恥ずかしそうにしているのを見かねて、エルフィーは、私もそうなんだよ。だから恥ずかしがらないで。そういうメッセージを俺に送っているのだ。


 自分が恥ずかしい思いをすることより、俺への気遣いの方が勝っているのだ。エルフィーは、なんて優しくていい子なのだろう。俺は、猛烈に感動している。と同時に、エルフィーへの愛おしさが高まっていることを自覚する。


 大好きな女の子にあそこまで言わせてしまうとは、俺は情けない男だな。俺は、もう恥ずかしがらないぞ。エルフィーのためにも、二人っきりの幸せな時間を充実させることだけを考えよう。


 そう決心して、エルフィーを見ると、掛け布団をかぶって顔を隠していたエルフィーが、恥ずかしそうな表情で、薄い掛け布団を目の下までさげて、上目づかいで俺を見つめていた。


 掛け布団からちょこんとでてる手もかわいいし、なにより表情がとてもかわいい。



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