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第56話  エルフィーとのデート  Ⅹ

 ……ああ、5人のかわいい女の子たちに、柔らかい手で全身を撫でまわされる感触がリアルで、とても気持ちがいい。腕には、エルファさんの爆乳がムニュっと押し付けられる感触もある。


 うん。これは素晴らしい発明だ! これがあれば、今夜食べた、人生で一番美味しい食事や、エルフィーとのデートを、いつでも超鮮明に思い出すことが出来るな。魔石に収納できて、荷物にならない点もすばらしい!


 発明品を5分ほど試してみたが、せっかくエルフィーと一緒に部屋にいるんだから、もっとエルフィーとの時間を楽しもうと思いなおして、装置を外した。


 俺だけ使うのもどうかと思い、一応エルフィーにも装置を使ってみてもらった。装置の臨場感に、エルフィーもとても驚いていたが、やはりエルフィーも俺とすごす時間を優先するため、2,3分ほどで装置を外した。


 高級ホテルのスイートルームのようなローラリン城の客間で、俺たちは今日のデートのことを楽しく話し合った。なんだか、新婚旅行で外国に来ているような、幸せな錯覚に陥ってしまう。


 エルフィーと一緒に過ごす時間が楽しすぎて、こんな幸せな時間が永遠に続けばいいな、などと思ってしまった。


 とはいっても明日は、ここ最近ローラリン領内の幻獣や神獣が行方不明になっている事件の調査に向かうことになっている。


 あまり、夜更かしをするわけにもいかないな。エルフィーとの楽しいおしゃべりはここまでにして、そろそろ寝るか。


「エルフィー、そろそろ寝ようか?」

「ええ、そうね。そうしましょう」


 そう言いながら、エルフィーは当たり前のことのように俺が横になっているベッドに入ってきた。


「なに驚いているのよ? 当然、一緒に寝るんでしょう?」

「……えっ? ああ、そうだね」


 と返事をしたものの、実際は一緒に寝るとは思ってなかったから、ビックリしてしまった。


 エルフィーへの強い愛情を自覚してしまった以上、我慢しきれるか少し心配だな。


 明かりを消して、エルフィーと見つめあいながら、ベッドの上で俺たちは優しく抱き合った。


 ああ、エルフィーの身体の感触が気持ちいいな。それに、香りもすごくいい。なにより、俺を見つめるエルフィーの表情が、今まで見た中で一番色っぽくて、とてつもなくムラムラさせる。


 俺がエルフィーを見つめていると、エルフィーは目をつぶった。……これは、キスをせがまれていると考えて間違いないな。


 少し悩んだが、俺も男だ。キス以上のことはしないと固く心に誓って、キスだけはすることにした。


 ドキドキしながら、エルフィーと唇を重ねる。プルンとした感触がとても気持ちいい。


 ここから、口を開けて舌を絡めるんだよな? キスをしたことがない俺は、心臓が爆発するんじゃないかと思うほどドキドキしながら、勇気をだして、口を開いた。


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