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第53話  エルフィーとのデート  Ⅶ

 以前見たことがあるのだが、キリンの食事する姿は、正直けっこう気持ち悪いんだよな。たいていの動物をかわいいと思う俺ですら、アレには引いてしまった。


 まず、キリンの顔は近くで見ると案外かわいくない。そして、何より食べる時に出す舌がとても気持ち悪い。


 色が、若干紫がかった青白い舌で、さらに、細くてかなり長いのだ。その気持ち悪い舌を使って、枝についてる葉をからめとって食べるのだが、個人的に、あれは客に見せない方がいいのではないかと思うほどだ。


 いくら、行動展示や生態展示がここ数年の流行りだといっても、見せない方がいいものもあるだろう。幼稚園児なんかがみんなで動物園に行ったりすることがあるけど、あれを見たらキリンを嫌いになってしまうんじゃなかろうか?


 ここまでいっておいてなんだが、俺はキリン自体や、キリンを好きな人を否定する気は全くない。ただ単に、個人の感想だ。とはいえ、もし不愉快に感じる人がいたら申し訳ない。


 キリンは軽く見るだけにして、順路を進むと、次はシカのゾーンだった。


 俺はシカがかなり好きで、広島県の宮島に行った時は、そのシカの多さに驚いたが、同時にとても嬉しく思い、シカを観察してたら思った以上に時間をとられてしまった経験がある。


 個人的に、シカはすごくかわいく感じる。俺がシカを眺めていると、エルフィーがシカにえさをあげたいと言い出した。


 エルフィーもシカが好きなんだな。俺はうれしく思いながら、シカにえさを与えるエルフィーを眺めていた。


 かわいいシカに優しくえさをあげる、かわいいエルフィー。かわいさにかわいさが重なる光景を眺めて、俺は幸せを感じていた。


「キャッ」


 コジカがエルフィーのスカートをくわえて引っ張り、俺からはエルフィーのパンツが丸見えになった。


 正直、エルフィーのパンチラはこれまでも何回か見てきたが、二人っきりでのデート中に見えたパンツは、今まで見た中で最高に眼福だ。


「もう。あんまりいたずらしちゃダメよ?」


 コジカにメッ、と注意するエルフィーを微笑ましく見つめる。やっぱりエルフィーと一緒にいると楽しいな。


 シカにえさをあたえ終えて、順路を進む。次はカピバラか。カピバラも独特のかわいさがあって好きだな。見た目だけじゃなく、おとなしくて、のんびりした性格もかわいらしい。


 前に触ったことがあるが、カピバラの毛は見た目以上に硬くてゴワゴワしているんだよな。まあ、子カピバラの毛は柔らかいんだけど。


 カピバラは、フンを水中でするから、柵の中に入っても、フンを踏む心配もないし、フンの匂いもしない。


 ここのカピバラも、柵の中に入って撫でたりしてもいいようだ。俺たちは柵の中に入り、カピバラに近づいた。


 普通の動物なら逃げるところだが、カピバラは逃げない。のんびりしているというか、無精というか、人懐っこいのか? こういうところもまたかわいい。


 俺とエルフィーは子カピバラを撫でていた。つい、子カピバラではなく、エルフィーに見とれてしまった。


 まさか、BSを含めて動物番組をよく見るほど、大の動物好きの俺が、この状況で子カピバラではなく、エルフィーに注目するとは思わなかったな。俺が自覚している以上に、俺のエルフィーに対する愛が大きくなっているのだろうか?


 ここまでお読みいただきありがとうございます。


 スマフォでも見やすいよう、長いセリフの場合、一般的な小説のルールを破っています。ご了承ください。


 今後もよろしくお願いいたします。

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