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第39話  エジソンの発明品


 俺は、すこし考えたが、エルフィーの色っぽい表情を見てしまい、断り切れなかった。


「分かった。一緒に寝ようか」

「やった。断られたらどうしようって不安だったけど、勇気を出して言ってよかったわ」


 エルフィーはますます嬉しそうな顔をしている。


 その日、俺は初めて女の子と二人っきりで、一緒のベッドで眠ることになった。やはり、二人っきりだと緊張するな。


 俺たちは、抱き合ったまま大きなベッドに移動して、横になった。エルフィーと見つめあう。なんだか、照れくさいな。


 これ以上見つめあっていると、キスをしてしまいそうになる。キスすれば、それ以上のことを我慢できる自信はない。


 俺は、早々に目をつぶって寝ることにした。エルフィーを抱き枕の代わりにして、エルフィーの良い香りに包まれながら、俺は眠りに落ちた。


 翌朝、目を覚ますと、エルフィーが俺の隣でまだ眠っていた。すうすうと寝息をたてているエルフィーの顔をじっくりと見つめる。


 こうしてみると、エルフィーは本当にかわいいな。ふと視線を変えると、エルフィーの服がはだけかかっていて、胸が見えそうになっていた。


 エルフィーは胸がすごく小さいのだが、これはこれで不思議な魅力があるな。俺が見えそうで見えないエルフィーの胸を観察している間に、エルフィーが目を覚ました。


「んあっ。うーん。昇、おはよう」

「ああ、おはよう。エルフィー」


 伸びをしているエルフィーとあいさつを交わす。メイドさんがノックをしてきたので、朝食を二人分持ってきてくれるように頼んだ。


 エルフィーと、楽しくおしゃべりしながら朝食を取っていると、急な連絡が入った。


 なんでも、プルーメから馬車で5日はかかる距離にあって、プルーメとは友好関係にあるトッキャロ王国を、獣の魔人が数千の魔物を連れて、襲撃しようとしているらしい。


 アウグストゥスの統治により、より広範をパトロールしていた兵士が気づいたそうだ。


 しかし、トッキャロ王国という国は遠いな。今から助けに向かって間に合うだろうか? 俺が考えている間に、エジソンが俺の部屋に入ってきた。


「話は聞かせてもらったの! ちょうど、こんな時に役立つ発明品が出来たから、見に来てほしいの」


 俺とエルフィーは、エジソンについていった。


 エジソンについていき、外にでて少し歩くと、エジソンの発明品らしき物体が3つあった。


 スーパーボールなんかを飛ばして遊ぶ、おもちゃのパチンコを巨大にしたようなものと、巨大な電子レンジのようなものと、ハンググライダーのような物体だ。


「エジソン、これは?」

「むふふ、よくぞ聞いてくれたの。この3つがあれば、空を飛ぶことが出来るの! まあ、厳密に言えば、滑空だけど」


 エジソンの言葉で、俺は、パチンコとハンググライダーのような物体の使い方は大体理解した。だが、電子レンジのようなものは何に使うのだろう?


「今から使い方を説明するの」


 エジソンに使い方を聞いたところ、パチンコとハンググライダーのような物体の使い方は、俺の予想通りだった。ハンググライダーのような物体は、魔石に自由に出し入れできるようにするのが難しかったらしい。


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