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第32話  竜魔人との戦闘




「ふん。少しは楽しめるかと思ったが、ただの雑魚じゃないか。おい、メス共。今見た通りだ。死にたくなければ、俺の言うとおりにしろ。お前らには、あるお方のもとに移動してもらう。すぐに殺したりはしないから安心しろ」


 竜魔人に隙が出来た。俺は、人垣の中から飛び出し、最高速度で奴のもとにダッシュし、その勢いのまま切りかかった。俺の斬撃は、奴の剣を1本弾き飛ばした。


 虚をつかれ、剣も1本になった竜魔人の左腕を切り落とす。奴の斬撃を盾で受け止め、奴の首を切り落とそうとしたとき、嫌な予感がした。バックジャンプして距離を取る。


 その瞬間、奴の口から火炎弾がはき出された。アクアベールと盾で無事に受けきれたものの、あのまま攻撃をしていれば、今の攻撃で死んでいたかもしれない。危なかった。俺は冷や汗をぬぐった。


 奴はその隙に切り落とされた腕と、弾き飛ばされた剣を回収した。そして、その腕を傷口にくっつけて、呪文を唱えると、左腕は完全に元通りに回復し、奴は剣を握りなおした。


 その間に、俺はダブルの死体を吸収し、魔力を回復した。といっても、ダブルに使った魔力の2,30%ほどだが。分身とはいえ、自分の死体を見るのは気持ちのいいもんじゃないな。


 それにしてもまずいな。ダブルを利用して、奴が油断したところにかけた奇襲でも、大したダメージを与えられなかった。


 まあ、奴の急降下攻撃と、火炎弾。これらの危険な攻撃が見れただけでもよしとするか。


 弱気になると、身体能力に悪影響が出る。無理やりにでもポジティブに考えなくては。


 奴は100メートルほど上空に上がり、火炎弾や、ウィンドエッジのような魔法で攻撃してきた。かわしたり、盾で受け止め、俺も弓や魔法で応戦する。だが、奴には簡単に避けられる。


 遠距離戦ではらちがあかない。奴もそう考えたようだ。500メートルほど上空に上がり、急降下攻撃してきた。


 奴はとんでもない速さで向かってくる。あっという間に、俺との距離が50メートルほどの所まで来た。


遅延空間(スロウ・ルーム)


 俺は、俺と奴の間に、直径5メートルほどの、大きくて黄色いシャボン玉のような、魔法空間を作り出した。奴は避けようとはするものの、速度がつきすぎて避けられず、魔法空間に突っ込んだ。


 遅延空間(スロウ・ルーム)を突っ切って、魔法空間から出た瞬間、奴のスピードは極端に遅くなった。


 遅延空間(スロウ・ルーム)は、その魔法空間を突き抜ける速度が速ければ速いほど、逆に対象の動きを遅くする、トラップ型の魔法だ。効果時間はわずか3秒間だけだ。


 

 ここまでお読みいただき、ありがとうございます。


 皆様に、私が小説を書く上で、重視している点を表明いたします。


 私が重視している点は大きく分けて3点です。


・展開のスピード感

・話の密度を濃くすること

・読者様の想像の余地を多く残すこと


 これらを重視する余り、自分でも説明不足かなと思うことがあります。


 もし、説明不足だと感じる方がおられれば、ご指摘していただけると助かります。


 逆に、全然スピード感がない! もっと、密度を濃くしろ! といったご意見でも構いません。


 皆様のご感想、ご意見お待ちしております。


 今後も、よろしくお願いいたします。

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