女体化して異世界学園に転校したら美少女たちに囲まれて百合ハーレム状態な件
俺の名前は凪。17歳の男子高校生だった。
「だった」というのは、今は違うからだ。
鏡を見る。
そこに映ってるのは、俺じゃない。
長い黒髪、大きな瞳、華奢な体。
完全に、女だ。
「......マジかよ」
一週間前、俺は異能力の実験事故に巻き込まれた。
目が覚めたら、この姿になってた。
医者も科学者も首を傾げる。
「戻す方法は...まだ分からない」
そして、学園側の判断。
「君のことは秘密にする。別の学園に、女子として転校してくれ」
かくして、俺は「謎の転校生、凪ちゃん」として、新しい異能力学園に転入することになった。
「よし...」
俺は制服を着た。
女子用のブレザーとスカート。
違和感しかない。
でも、これが俺の現実だ。
「行くか」
鞄を持って、寮を出た。
新しい学園は、前の学園より大きかった。
そして——女子しかいない。
「そうか、ここ女子校なんだよな...」
校門をくぐると、制服を着た女子生徒たちが行き交ってる。
みんな、女子だ。当たり前だけど。
俺、元男なのに、女子校に転入とか...。
複雑すぎる。
先生に連れられて、校舎に入った。
廊下を歩く。
すれ違う生徒たちが、みんな俺を見る。
「新入生?」
「可愛い...」
女子たちが囁いてる。
俺、女子に可愛いって言われてる...。
複雑すぎる気持ちだ。
教室に着いた。
「それでは、入ってください」
先生がドアを開けた。
教室には、30人くらいの生徒がいた。
全員、俺を見てる。
「えーと、今日から転校してきた、凪です。よろしくお願いします」
俺は頭を下げた。
拍手が起こった。
「可愛い!」
「凪ちゃん、よろしくね!」
女子たちが笑顔で手を振ってくる。
俺は適当に笑顔を返した。
思ったより歓迎されているようで安心した。
席は窓際の後ろから二番目。
座ると、隣の女子が話しかけてきた。
「ねえねえ、凪ちゃん!どこから来たの?」
金髪のショートカットで、元気そうな子だ。
「あ、えっと...隣の県から...」
「そうなんだ!私、天野ヒナタ!よろしくね!」
ヒナタが手を伸ばしてきた。
女の子と握手するなんて緊張したが、今は俺も女の子だ。
俺はドキドキしながら握手した。
「よろしく...」
「凪ちゃん、放課後一緒にお昼食べよ!」
「え、あ、うん...」
押しが強い。
でも、悪い子じゃなさそうだ。
そして早々に授業が始まった。
異能力学の理論。
前の学園でもやってた内容だから、授業は余裕だ。
でも、集中できない。
周りの女子たちが、チラチラこっちを見てる。
「転校生の子、気になる...」
「可愛いよね...」
耳が良すぎて、囁きが全部聞こえる。
俺、女子に注目されてる。
これが女子の世界か...。
そして午前の授業が終わった後、俺は寮に戻った。
「…なんかずっと見られてたし、緊張していつもよりずっと疲れたな…」
この学園は全寮制だ。
俺の部屋は203号室らしい。早いとこ自分の部屋に戻って休みたい。
女子だらけの教室じゃ休み時間も休みなんかじゃなかった。
ドアを開けると、既に誰かいた。
黒髪ロングの女子が、ベッドで本を読んでる。
「......」
俺を見て、少し目を上げた。
「あなたが新しいルームメイト?」
「あ、うん。凪です」
「雪村奏。よろしく」
奏が本を閉じた。
相部屋なのかよ…でも女子と相部屋で生活も悪くないな…
無愛想だけど、美人だ。
クールな雰囲気。
「あっちのベッドが空いてる。好きに使って」
「ありがとう」
俺は荷物を置いて、ベッドに座った。
「......」
「......」
気まずい沈黙。
俺、女子と二人きりの部屋とか初めてだ。
しかもまさかのルームメイトって...。
「あの...」
「何?」
「お風呂とか、どうしてる?」
「共同浴場がある。私たちの時間は夜8時から9時」
「そっか...」
俺、女子風呂に入るのか...。
考えたくない。
「荷物、片付けるの手伝おうか?」
奏が立ち上がった。
「え、いいの?」
「構わない」
奏が俺の荷物を開けて、一緒に整理してくれた。
「服、少ないわね」
「あ、うん...引っ越しバタバタで...」
「そう。今度一緒に買いに行く?」
「え...」
奏が少し微笑んだ。
「冗談。でも、困ったらなんでも言って」
「ありがとう」
奏、意外と優しいんだな。
荷物を片付け終わって、二人でベッドに座った。
「凪は、どんな能力持ってるの?」
「俺...私は、身体強化系」
「へえ。私は氷の操作」
「すごいな」
「そうでもない」
奏が窓の外を見た。
「この学園、どう?」
「まだよく分からないけど...悪くなさそう」
「そう」
奏が俺を見た。
「凪、変わってるわね」
「え?」
「他の女子となんか雰囲気が違う」
やばい。バレるか...?
「そ、そうかな...」
「でも、嫌いじゃない」
奏が立ち上がった。
「お風呂の時間。一緒に行く?」
「あ...うん」
俺は奏と一緒に共同浴場に向かった。
女子風呂。
脱衣所で服を脱ぐ。
周りには他の女子たちもいる。
俺、女の裸見まくってる...。
いや、俺も女だから問題ない...はず。
でも中身は完全に男だ。
かなり目のやり場に困る。
「凪、早く」
奏が先に浴場に入ってた。
俺も続いた。
湯船に浸かる。
「ふう...」
「気持ちいいわね」
奏が隣に座った。
裸の美少女が隣に...。
俺の理性が試されてる。
「凪、顔赤いわよ」
「え、あ、のぼせたかも...」
「無理しないで」
奏が心配そうに見てくる。
優しい子だな...。
緊張してなにも考えれなくなってしまった。
身体や頭を洗ったあとすぐ風呂から上がって、部屋に戻った。
慣れない長い髪や、以前とは違う身体で思うように勝手が聞かず、なんだかどっと眠気が襲ってきた。
「凪。今日は疲れたでしょ、早く寝たら?」
「うん、そうする」
俺はベッドに入った。
奥では、奏が本を読んでる。
「おやすみ、凪」
「おやすみ、奏」
電気が消えた。
暗闇の中、俺は考えた。
女として生活するって、こういうことか。
思ってたより...悪くない。
翌日の昼休み。
「凪ちゃーん!」
ヒナタが教室に飛び込んできた。
「一緒にお昼食べよ!」
「あ、うん...」
ヒナタに手を引っ張られて、屋上に連れて行かれた。
そこには、既に何人かの女子がいた。
「みんな、凪ちゃんだよ!」
「わあ、あの話題の美少女転校生!」
「可愛い!よろしくね!」
女子たちが俺を囲んだ。
「凪ちゃん、お弁当は?」
「あ、購買でパン買ってきた...」
「えー、一人で?一緒に行けばよかったのに!」
ヒナタがぷくっと頬を膨らませた。
可愛い...。
いや、俺も可愛い女の子だった。
「次からは一緒に行こうね!」
「う、うん...」
みんなで輪になって、お昼を食べた。
女子たちの会話は、主に恋バナだった。
「ねえねえ、凪ちゃんは好きな人いる?」
「え...」
俺、女になる前は女子が好きだったけど...。
今は...どうなんだ?
「い、いないかな...」
「嘘ー!凪ちゃん可愛いのに!」
「絶対モテるよ!」
女子に可愛いって言われるの、なんだか慣れない。
「ヒナタは?」
「私?私はねー...」
ヒナタが少し照れていた。
「秘密♪」
みんなでキャーキャー騒いだ。
これが、女子の昼休みか。
楽しい...のか?
よく分からないけど、悪くない。
昼休みが終わって、教室に戻る時。
ヒナタが俺の腕に抱きついてきた。
「凪ちゃん、今日も一緒に帰ろうね!」
「う、うん...」
距離が近い…
女子同士のスキンシップって、こんなもんなのか?
俺、戸惑うんだけど。
放課後、俺は生徒会室に呼び出された。
ドアをノックする。
「どうぞ」
中に入ると、一人の女子が座っていた。
金髪のロング、気品のある顔立ち。
「転校生の凪さんね。私は生徒会長の華園ユリア」
「よろしくお願いします」
俺は頭を下げた。
「座って」
ユリアがソファを指した。
俺は座った。
ユリアが紅茶を淹れてくれた。
「はい、どうぞ」
「ありがとうございます」
紅茶を飲む。
美味しい。紅茶な飲んだことことなかったけど、なんだか上品な味がする。
「凪さん、生徒会に入らない?」
「え...」
「あなた、なかなかに成績が良いみたいね。それに...」
ユリアが俺をじっと見た。
「雰囲気が、他の女子と違うのよ」
またそれか...。
「どういう意味ですか?」
「分からないけど...無性に惹かれるの」
ユリアが微笑んだ。
「だから、私の側にいてほしいの」
そ、それって告白…!?いや…でも俺は女だし…
「あの...」
「嫌?」
「いえ、光栄です...」
「じゃあ、決まりね」
ユリアが嬉しそうに笑った。
「これから、よろしくね。凪」
「はい...」
ユリアと二人で紅茶を飲んだ。
会話は、学園のことや、生徒会の仕事のことを教えてくれた。
ユリアは、優雅で品があって、でも話しやすい。
「凪は、どんな子が好き?」
突然の質問。
「え...」
「恋愛の話よ」
ユリアがいたずらっぽく笑った。
「わ、分かりません...」
「そう。でも、いつか教えてね」
ユリアが立ち上がった。
「今日はこれで。また明日」
「はい」
俺は生徒会室を出た。
廊下で深呼吸した。
ユリア、めっちゃ美人だったな...。
そして、なんか俺に好意的だ。
これって...。
いや、さすがに考えすぎか。
次の日の放課後、俺は図書館にいた。
本を探してると、誰かとぶつかった。
「きゃっ」
「ごめん!」
俺は咄嗟に相手を支えた。
顔を上げると、ピンク髪の可愛い女子が立っていた。
「だ、大丈夫...?」
「あ、はい...ありがとうございます」
女子が顔を赤くした。
「あなた、転校生の凪先輩ですよね?」
「あ、うん...そうだけど、あなたは?」
「私、花咲桃です。1年生です」
桃が笑顔で自己紹介した。
「よろしく、桃」
「はい、よろしくお願いします!」
桃が本を拾おうとして、また転びそうになった。
俺はまた支えた。
「ありがとうございます...私、ドジで...」
「気をつけて」
俺は桃の本を拾ってあげた。
「これ、読むの?」
「はい。恋愛小説が好きなんです」
桃が嬉しそうに本を抱きしめた。
「凪先輩は、どんな本が好きですか?」
「俺...私は、ファンタジーとか...」
「わあ、私も好きです!」
桃が目を輝かせた。
「今度、おすすめ教えてください!」
「いいよ」
俺たちは一緒に本を探した。
桃は、無邪気で可愛い。
天然っぽいけど、優しい子だ。
「凪先輩」
「ん?」
「あの...もしよかったら、また図書館で会えますか?」
桃が上目遣いで聞いてきた。すごくかわいい…
「もちろん」
「やった!嬉しいです!」
桃が嬉しそうに笑った。
図書館を出る時、桃が手を振ってくれた。
「また明日!」
「またな」
俺も手を振った。
可愛い後輩ができた。
それからなんだかんだで一週間。
俺の学園生活は、賑やかになっていた。
朝は、奏と一緒に準備して登校。
「おはよう、凪」
「おはよう、奏」
昼は、ヒナタとみんなで屋上でランチ。
「凪ちゃん、今日のお弁当も美味しそう!」
「ヒナタのも美味しそうだよ」
放課後は、ユリアと生徒会。
「凪、この資料、まとめてくれる?」
「はい」
夕方は、桃と図書館。
「凪先輩、この本面白いですよ!」
「ありがとう、読んでみる」
気づけば、4人の美少女が俺の周りにいた。
そして、最近気づいた。
みんな、俺のことを友達じゃなくて特別に見てる。
「凪ちゃん、明日も一緒にお昼食べようね!」
ヒナタが腕に抱きついてくる。
「凪、今度の休日、一緒に買い物行かない?」
奏が誘ってくる。
「凪、生徒会の合宿、参加するでしょ?」
ユリアが微笑んでくる。
「凪先輩、また図書館で...」
桃が上目遣いで見てくる。
これって...。
俺、モテてる?
いや、女同士だから、友情...だよな?
でも、なんか違う気がする。
ある日の夕方、4人が偶然一緒になった。
「あ、凪ちゃん!」
ヒナタが駆け寄ってきた。
「凪、ここにいたの」
奏も来た。
「凪、探したわ」
ユリアも。
「凪先輩!」
桃も。
4人が俺を囲んだ。
「「「「凪、今日一緒に...」」」」
4人が同時に言った。
そして、お互いを見た。
「...」
「...」
「...」
「...」
空気が凍った。
「あの...」
俺が口を開くと、4人が同時に俺を見た。
「凪は誰と一緒にいたいの?」
ヒナタが聞いた。
「え...」
「私よね?」
奏が言った。
「いいえ、私でしょう」
ユリアが微笑んだ。
「凪先輩は...私と...」
桃が涙目で見てくる。
やばい。
これ、完全に修羅場ってやつか…?
「あの、みんな...」
誰かを選べるわけもなく、俺は困った顔をするしかなかった。
でも、同時に思った。
これが、女子の世界なんだ。
そして、俺の新しい日常。
その夜、俺は一人で屋上にいた。
星空を見上げた。
「俺、女になって...」
この一週間を振り返る。
奏との生活。
ヒナタとの昼休み。
ユリアとの生徒会。
桃との図書館。
楽しかった。
本当に。
「そういえば、元に戻る方法、まだ見つかってないんだよな」
学園から連絡はない。
もしかしたら、ずっと死ぬまでこのままかもしれない。
でも。
「...悪くないかも」
俺は呟いた。
女として生きる。
みんなと一緒にいる。
それも、結構悪くないかもしれない。
「凪」
声がした。
振り返ると、奏が立っていた。
「探したわ」
「奏...」
「一人で、何してるの?」
「ちょっと考え事」
奏が隣に座った。
「何を考えてたの?」
「...これから、のこと」
「そう」
奏が空を見上げた。
「凪、私ね」
「ん?」
「あなたのこと、好きよ」
俺の心臓が止まった。
「え...」
「友達として、じゃない」
奏が俺を見た。
「一人の人として」
「奏...」
その時、屋上のドアが開いた。
「あ、いた!」
ヒナタが飛び出してきた。
「凪ちゃん、探したよ!」
そして、ユリアと桃も続いて出てきた。
「凪、ここにいたのね」
「凪先輩...」
4人が揃った。
奏が立ち上がった。
「みんな、どうして...」
「だって、凪ちゃんがいなくなったから心配で」
ヒナタが言った。
「私も探してたの」
ユリアが微笑んだ。
「私も...です」
桃が頬を赤らめた。
4人が俺を囲んだ。
「凪ちゃん」
ヒナタが真剣な顔で言った。
「私、凪ちゃんのこと好き」
「私も」
ユリアが続いた。
「凪先輩...私も、好きです」
桃が涙目で言った。
奏が腕を組んだ。
「私が先に言ったのに」
「え、ずるい!」
ヒナタが抗議した。
「私だって前から好きだったもん!」
「いいえ、私の方が先よ」
ユリアが反論した。
「わ、私も...ずっと前から...」
桃が小声で言った。
4人が火花を散らしてる。
「あの...みんな...」
俺が口を開くと、4人が同時に俺を見た。
「凪、誰を選ぶの?」
奏が聞いた。
「え...」
「凪ちゃん、私でしょ?」
ヒナタが腕に抱きついてきた。
「いいえ、凪は私を選ぶはずよ」
ユリアが反対側から腕を取った。
「凪先輩...私は...」
桃が俺の手を握った。
「ちょっと、離れなさいよ!」
奏が3人を引き離そうとした。
「奏こそ!」
4人が言い合いを始めた。
俺は完全に困惑してた。
「みんな、待って!」
俺が叫ぶと、4人がぴたりと止まった。
「お…私は...」
4人が期待の目で見てくる。
「選べないよ...」
「え?」
4人が同時に言った。
「だって、みんな大切だし...」
俺は正直に言った。
「奏は、最初に優しくしてくれた」
「ヒナタは、いつも元気をくれる」
「ユリアは、俺を認めてくれた」
「桃は、素直で可愛くて...」
「みんな、俺にとって特別なんだ」
「じゃあ...」
奏が聞いた。
「どうするの?」
俺は考えた。
そして、決めた。
「みんなと、一緒にいたい」
「一緒?」
「ああ。一人だけ選ぶとか、無理だ」
俺は4人を見た。
「だから...みんなで、このまま...ダメかな」
長い沈黙。
そして、ヒナタが笑った。
「ふふ、凪ちゃんらしいね」
「そうね。優柔不断だけど、それも凪の良いところ」
ユリアが苦笑した。
「凪先輩...優しいです」
桃が微笑んだ。
奏が溜息をついた。
「仕方ないわね」
そして、4人が俺に近づいた。
「じゃあ、みんなで凪を取り合うってことね」
「え...」
「私が一番よ!」
ヒナタが腕に抱きついた。
「いいえ、私が」
ユリアが反対側から。
「凪先輩は私の...」
桃が後ろから抱きついた。
「もう、みんな離れなさい」
奏が俺の手を取った。
4人に囲まれた。
「あの...」
「これからも、よろしくね。凪」
4人が同時に言った。
俺は笑った。
「ああ、よろしく」
翌日、学園に行くと、4人が待ってた。
そして、いつものように取り合いが始まった。
「凪ちゃん、今日は私と!」
「いいえ、私と生徒会よ」
「凪先輩、図書館...」
「凪は私のルームメイトなんだから」
俺は苦笑した。
これが俺の日常。
女子校で、4人の美少女に囲まれて。
選べないまま、みんなと一緒にいる。
「よし、今日も頑張るか」
俺は笑顔で言った。
女子高生・凪としての日々は、まだまだ続く。
【完】




