医療崩壊
この作品は「バイオハザード」に影響を受けて制作した作品です。オマージュは多いですが、本家とストーリーの繋がりは一切ございません。
岸田はポツリ、やはりか。
あの事件で星山組というバックを失った岸田は、事件当時町の外に出ていた構成員達で組まれた残党に、直属の殺し屋として雇われていた。生活費が無かった岸田には選択肢がなかった。納得がいかない仕事もあったが、生きるためには仕方がなかった。この夜、岸田は組から指令を受けていた。狢町事件を知る者を殺せとのことだった。
岸田「狢町事件を知る者、やはりお前のことだったようだな。こんなところにぶちこまれるとは、世間は冷たいな。まあ今はもう痩せこけた病人のようだがな、ヒーローさん。」
そして栗田の頭にチャカを突きつける。
岸田「このまま死ぬか?」
栗田は一瞬驚くも拒否する。そして岸田に協力を申し出る。岸田は笑った。
岸田「それは助かったぜ。俺もヤバかったからな。組が言う狢町事件を知る者には俺も含まれているのだろう。この病院という罠を使って俺とお前を消そうとしている。まあ敢えて引っ掛かってやったんだがな。」
そして、二人は病室を出た。少し歩くと、別の病室の扉が激しく叩かれ、中から奇声が聞こえてきた。栗田の足が止まる。しかし
岸田「構うな。この病院で救えるのはお前以外に居ない。」
それを聞いた栗田は岸田に着いていき、先へ進んだ。二人は見なかったが、病室の中にはゾンビが居た。