≠戦闘カーニバルの序章
ザワザワザワ…
『今年はどこの星の世界で残酷な戦闘カーニバルを始めましょう?』
一人の白髪の小柄な男が言った。
「地球でいいんじゃないか?」
25くらいの赤髪の男が無表情で答えた。
オレンジ色の瞳が不気味なくらい光っていた。
すると漆黒の色の髪の毛をした、30前半の女がちょっとむっすりとした表情で抗議した。
「あら、神々が創造した地球を私たち神々の手によって戦闘カーニバルを行なっていいの?」
その言葉に赤髪の男はクスリと笑ってこう言った。
「元々あの地球を汚した人間が悪いのだ。罰を下すのにはいいだろう」
その言葉に、地球を護るべき地位にいる神々たちが黒い笑みをこぼした。
『決定、ですね』
「いま、地球には私達が使いとして送り込んでいる可愛いペットたちもいる。良い機会だ」
一人の発言に赤髪の男がすかさず言った。
「だがな。そのペットたちに対抗し闘っている人間もいるらしい」
一気にざわめきどよめきが始まった。
しかし赤髪の男は冷静な表情のまま続けた。
「戦闘カーニバルが始まれば、最終的には人間は皆ほろむさ」
一同静かになり、そして頷いた。
「さあ、地球の愚かな人間どもに伝えるのだ。明日から、恐怖の戦闘カーニバルが始まると」