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1人は憑依された異世界人(苦労性)だったらしい

 日の光に揺らめいて鮮やかな虹色に輝く金色の髪。

 きめの細やかな肌。

 まるで人形のような美少女が俺をのぞき込んでいる。


 彼女自身は俺をのぞき込んで何か情報を探ろうとしているのだろう。

 だが俺からすれば、凄い美人が顔を近づけてきて、俺は頬が熱くなるのを感じているとそこで彼女が離れて、


「それなら自己紹介したほうがいいわね。私の名前は、ツチヤ・リセ。中身は日本人よ」

「え、えっと俺は杉本亮すぎもと りょうです。でも中身?」


 奇妙なニュアンスの言葉に俺はいぶかしんだ。

 それに彼女は、


「私の場合は転移じゃなくて【憑依】。さらに付け加えると【異世界召喚】も含まれるわね」

「え、ええっ、と? 異世界から呼び出されて憑依させられた?」

「そうよ」

「で、でもそういう例は女神さまから聞いていない……」

「例外中の例外でそういうのもあるらしいわ。この体の持ち主、リセ・ハートマインドが天才的な魔法使いだから出来た所業なんでしょうね」

「そうなのですか。でも、そんな魔法使いが異世界人をよんで憑依ってどういうことなのですか?」


 どうやら異世界から人を呼べる女神さまにもある意味等しい? 能力を持つ女性らしい。

 そんな能力がある人間が異世界から呼ばれるような、非常事態があったのだろうか?

 大変なことが起ころうとしているのではと俺が思っているとそこで目の前のリセの目が遠くを見るような目になって、


「リセ・ハートマインドは公爵令嬢もあり天才的な魔法使いでもあり見目麗しく清楚だが貴族らしく傲慢……というのが他人の評価だけれど、私から言わせれば、天才魔法使いで頭もいい美人だけれどそれ以外は、ポンコツ天然ボケドジっ娘よ」

「は? いえ、は、はぁ?」

「何でも気が付いたら社会的に物理的にも破滅状態になって、どうしたらいいのか分からなくなったので異世界人よんで憑依してもらって後は任せた! をしたのよ!? その酷さが分かる?!」

「え、えっと」

「なんかどうにもならないくなった8/31日に兄弟に宿題全部やっていなかったから手伝って、て言われているようなものよ!? 締め切りまで時間もないし、修正とかその他もろもろする時間もない、根回しをする時間もない、もうどうにもならないというレベルの時間になって、この子が真面目に勉強をしておいたから憑依のおかげでこの世界の知識今日で状況もいくらか把握できたし私の固有魔法チートとか色々使って、脱出して……この辺りはシナリオにもないから、どの程度上手くいっているかどうか…」


 嘆くようにまくしたてた彼女の話を聞いていくと、シナリオという言葉が出てくる。

 そういえば、


「創作物の数多ある可能性と予測によって? 異界で作られた物語と同じような状況の登場人物などが生じている事があり、その場合これから起こる事が記された予言の書のようになってしまう場合があるとかなんとか。イメージで言うと、卵と牛乳とホットケーキミックスさえ同じなら、違う場所でもホットケーキが作れるようなものとかなんとか」

「そういう話なの? シナリオ通りだとこの子幽閉とか死亡とかエンドもあるから。乙女ゲームだけれどRPG要素が強いしリアリティが~、という事でそういうエンドもあったのよ。……普通にハッピーエンドで全員幸せエンドもあるんだけれど、このドジっ子はわざわざ幽閉といったそっちルートのフラグを……」

「そ、それでその憑依元の方はどうしているんでしょうか?」

「あの子? あの子は今、私の【隣り】で寝ているわ。ちょっとムカッとしたからたたき起こすわね」


 と言って、リセは突然自分の服の胸元にあるリボンを外し、そのまま上着の服のボタンをはずしていく。

 クレアが、ちょっと、リセと声をかけて止めようとしている。

 やがて滑らかな肌と白い下着が……。


「だめですううううううう」


 突然涙目でリセがそう言って慌てて服を着始めた。

 そしてリボンまで結びなおしてから俺に気づいたらしく、にこりと微笑みそのまま無表情になった。

 まるで一撃で心を奪われるようなきれいな笑顔だった。


 これは後でメモしておこうと思っているとそこでリセが目を開けて、


「という感じでちょっとは呼び出せるけれど、後は私に全部お任せ♡、といった状態よ。とりあえずは、あまり寝覚めも良くないから、私としては手伝っている感じね。というわけでよろしく」

「え?」

「異世界転移者は何らかの能力に秀テているらしいから、協力してくれそうな人捜していたのよ。協力して」


 といきなりリセは言ったのだった。

 

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小説表紙風イメージイラスト
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