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プロローグ

この世界にいてもとても暇だ。

毎日ゲームアニメゲームアニメの繰り返し

俺はいたって普通の高校生だが

学校生活において楽しいものはほぼない、

あるとするならば授業中にする妄想である。

成績学年最下位かつ、友達もいないおれにはそれくらいしかできない…

ラノベが大好きな俺は授業中「異世界に転生してモテたい」とか

「チートスキルがほしい」とか思いながらそんな自分を考えるのだ

そんなことしても意味ないのだが…

はぁ…かわいい女の子が家に押し寄せて来ないかねぇ

なんて考えながら家へ帰った

「ただいまー」

高校生から独り暮らしを始めたので誰もいないのだけど


「お帰りー!」

聞いたこともない可愛らしい声が玄関に響く

「…は?!」

玄関を開けると女の子が立っていた




「え、えっと、誰?」

俺は慌てて質問をする

「私ですか?ロナです!」

はたかも前からいたかのように平然とした顔で答える女の子に

呆然としながら状況を確認した

ここは自分の家であるということを確認し、自分の部屋を確認

間違いなくおれの家である

動揺しながらも

「お、おうそうか」

と、答えた

やばいかわいい、なんだこの女の子は

なんでこんなかわいい子が家の中にいるんだよぉー

俺は家に帰るとかわいい女の子にお帰り!といわれた嬉しさに舞い上がっていた

「な、なぁ、なんでこんなとこにいるんだ?」

「てか、どうやってはいった!?」

頭がフル回転し質問責めをした

「どうやって?ですか?」

「そんなのふつうにドアを通っただけですけど?」

俺は目の前の光景に口が開きっぱなしだった、

ロナという女の子がドアをすり抜けたのだ

「はあぁぁぁぁ!?」

「お、おまえ今、ど、ドアを…」

動揺が隠しきれなかった

「はい!私幽霊なので!」

「幽霊…」

動揺を隠しきれないまま俺は質問を続けた

「まず、なぜここにいるんだ」

「あなたが授業中妄想ばっかしてるから助けてあげようと」

「そういうことか…」

いっつも妄想してるもんな俺…

ん?俺は固まった

「まてまておまえ!なぜ俺が妄想してるってしってる!?」

「私チートスキル持ってるんですヨー」


「はぁ!?そんな馬鹿なこというなよ

この世界にチート持った人がいるとかあり得ないぞ!

チートスキルとかってアニメやゲームのはなしの中だけだろ!?」

女の子が話す有り得ない話に引き込まれ頭が回らなくなる

そうすると彼女は

「私人じゃないですって!幽霊ですよ、幽霊!

死んだときにこのスキルもらったんですぅー」

「はぁ?!死んだときに、もらっただと?

じゃ、じゃあ俺も死ねばチートスキルが…」

「そういうわけではないですねっ」

「そうなのか?」

「チートスキルをもらえるひとは生きてるときにものすごく頑張ったひとだけですから」

「頑張った人か…」

そう言われるとおれがんばってないな

「あなたは、頑張るどころか人に迷惑をかけてるんですからね、

そして頑張ってない人を助けるのが私たちチートスキルを持った幽霊の役目なのです!」

なんか見下されているようで嫌だったが自分が頑張っていないのも確かで何も言えなかった

俺はこんなかわいい女の子に助けられるのか、高校生にもなって、情けねえ

「助けるって言ってもなにをだ?」

「そうですねー、スキルは人それぞれ違うんですよ、スキルにあった手助けができますよ!」

スキル…根も葉もない話だが興味が湧く

「そうなのか、ロナちゃんのスキルはなんなんだ?」

「私ですか?私のスキルは転生です!」

「転生?」

大好きな(転生)という言葉を耳にして俺は前のめりになった

この女の子転生してきたのか?

「主人を主人の好きな世界に転生させられます!ちなみに何回でも!」

彼女が言っていることがよくわからないまま質問を続けた

「主人ってもしかしておれか?」

「そうですよ!」

その時俺は思った

(最高だわ)

転生したいと妄想を毎日していた自分に転生のチャンスが訪れたのだ

その時おれの学校生活のストレスが全て吹き飛んだ

「まさか俺にこんなに幸運が訪れるとはな」

「これからよろしくです!主人!」

玄関の鏡に写る自分の顔はとても笑顔だった

そしてこの日から俺とロナという幽霊二人での生活がはじまった

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