キヨコさん家の本屋
キヨコさんの本屋はかなり特殊だ。そこはもはや、本屋とは言えない。何しろ、ほとんど客は来ないし、店主には本を売る気がない。それに、キヨコさん自身も変わっている。彼女は意味もなく角材に釘を打ったり、氷を壁に投げつけたりするような人なのだ。
今年、大学に入学したばかりの高村康平は、そんなキヨコさんと知りあいになる。下宿先が彼女の本屋のすぐ隣で、歳もそれなりに近かったからだ。康平は何故か、キヨコさんのことが気になってしまう。まるで、彼女の打ちつける非現実的な釘を差しこまれてしまったみたいに。
とりとめのない日常を送る康平だったが、ある日、キヨコさんの〝犯罪〟について気づいてしまい――
(11/5/26~11/6/3)
今年、大学に入学したばかりの高村康平は、そんなキヨコさんと知りあいになる。下宿先が彼女の本屋のすぐ隣で、歳もそれなりに近かったからだ。康平は何故か、キヨコさんのことが気になってしまう。まるで、彼女の打ちつける非現実的な釘を差しこまれてしまったみたいに。
とりとめのない日常を送る康平だったが、ある日、キヨコさんの〝犯罪〟について気づいてしまい――
(11/5/26~11/6/3)
1(キヨコさん家の本屋)
2019/08/06 00:00
2(大学と下宿と釘)
2019/08/07 00:00
3(引力を測る)
2019/08/08 00:00
4(ランプを割ること)
2019/08/09 00:00
5(斬新な料理番組について)
2019/08/10 00:00
6(世界は一冊の本)
2019/08/11 00:00
7(王様の耳)
2019/08/12 00:00
8(商店街の子供)
2019/08/13 00:00
9(……)
2019/08/14 00:00
10(月夜の晩に、拾つたボタン)
2019/08/15 00:00