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類い稀なる小悪党  作者: 細井マッチョ
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はじまり

俺の名はクロウ=ブラックダーク。

夢見る死因は、金の海での窒息死。


ここだけ聞くと頭ヤベー奴としか思えないが、なんてことはない。そこら辺にたむろしてる小物共となんら変わらんモブだモブ。


だが!

そいつらと俺とでは圧倒的な隔たりがある!

俺にはハッキリとした目的があるのだ!


金だ! 金を稼ぐことだ!

あくまで俺の最終目的は『金』ただひとつ!


しかし残念なことに俺は凡人だ。特別な能力も才能も無いから、大量の金を得るには悪事に手を染めるしかなかった。


地道に稼げ? バカ言え!!! 凡人が生涯で稼げる金額なんてたかが知れてやがる!!!

俺も血の通った人間だ。最初はそりゃあ良心が痛んだもんだが、すぐに慣れてしまった。


って言っても俺には大した身体能力も頭脳も無いから、できることと言ったら、小細工を弄した詐欺系が中心になるんだがな……。


こうしてる今現在も絶賛仕事中だ。

ある盗賊団団長の金庫を開ける作業中なんだが、ボーっとしててもできるから頭が暇になり、自分の原点を振り返っていた。やはり俺はなるしかないようだな……お金持ちってやつによォ……!


やっと金庫の中身にありつける訳だが、今回も中々に大変だった。盗賊団の下っ端として潜入して団員共の懐に潜り心を緩ませ距離を縮め、隙ができるのをひたすら待った。


今回のチャンスで成功しなかったら手を引こう。これ以上は割に合わなさそうだ。引き際、これもまた小悪党には大事なり。


仕事が終わったらまた改めて情報収集して次の仕事を探さなにゃらん。


はてさて、もっとガッポリ一気に稼げないもんか……。

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