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最強の番犬と黒き魔女  作者: しう
『拒むもの』
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1章 1 とある街の出来事

ディートグリス王国


その国の東にある街セガス


街の中心近くにある冒険者ギルドに1人の女性冒険者が駆け込んで来た


息を切らし、肩を揺らしながらも周囲を睨むように見渡していた


「だ・・・誰か・・・助けて!」


誰に言った訳でもなく放たれた言葉にギルドにいる職員のみならず冒険者達も興味深げに耳を傾ける


「なんだマーナ、また喧嘩か?」


駆け込んで来た女冒険者を知っている男がニヤケながら言うと、聞き耳を立てていた男達が一斉に笑い出す。職員の1人はマーナと呼ばれた女冒険者に近寄り事情を聞こうとすると、突然大声で叫ぶ


「ジャイアントアントの群れに・・・レンドが・・・」


ジャイアントアント・・・その名の通り巨大な蟻。人間とほぼ同じ大きさの蟻で、群れをなして行動する肉食の魔物。単体なら初心者冒険者でも倒せるが、群れをなせば上級冒険者でも苦戦する。マーナの群れにという言葉に冒険者達は一斉に顔を背ける


「マーナさん、数はどれくらいなの?」


ギルド職員のカミラがマーナのそばに行き肩に手を置き尋ねると、マーナは体を震わせて指を3本立てる。群れ・・・そして、3という数字から3匹ではなく30匹であることは容易に想像出来た


「き、緊急依頼です!どなたかマーナさんと一緒にジャイアントアントの討伐に行って貰えませんか?相場の倍・・・までは出せないかもしれませんが、ジャイアントアントの討伐とレンドさんの救出という事で相場より多く依頼料を出すことを約束します!」


カミラがマーナからの願いを独断でギルドからの緊急依頼に変更し声をかける。しかし、ギルドにいる者達から協力者は現れず、ただただ時間だけが過ぎていく


「お願いします!どうか・・・どうかレンドを!お金ならいくらでも!・・・なんでも・・・なんでもしますから!」


痺れを切らしたマーナがカミラの手をはねのけ、土下座をしながら叫ぶとそれを聞いた男達がヒソヒソと話し始める。その目線はマーナの身体を舐めるように観察し、頭の中で自分の命と快楽を天秤にかける


皮鎧の隙間から見える肌・・・汗ばんだシャツから透ける肢体、普通サイズではあるが土下座する事により強調された胸・・・それらが男達の意欲を駆り立てる


「なんでもか・・・本当だな?」


30代の冒険者がマーナに近付く。ハーフプレートに身を包み、ガシャンガシャンと音を立て近づくと、マーナをのぞき込むように屈みマーナの顎に手を伸ばし顔を起こさせる


「エイト・ダルシン!・・・あなたなら・・・ギフト持ちのあなたなら・・・」


「答えな!俺様が出るか出ないかは返答次第だぜ?」


エイトはマーナの目、胸、太ももを順に眺めると目を細め舌を舐めずる。マーナは一瞬その目線に体を怖ばせるが、唇を噛み答える


「何でもよ!」


その目に力を込め、自らの体を売ることを決意する。それに待ったをかけようとしたカミラだったが、ギルドのドアが激しく開く音に遮られた


「マーナ!」


聞き慣れた声の方向にすぐさま顔を向けると、置いて来てしまった、何としても助けたかった姿がそこにあった。そして、次第に涙でぼやけてくる


「・・・レン・・・ド」


ギルド内全ての目線が居るはずもないレンドに注がれる。多少の傷はあるもののジャイアントアントの大群から抜けられたとは到底思えない状態にマーナの言葉を疑う者も少なくない


蟻酸を放ち獲物を拘束、巣に持ち帰り唯一子を産む女王アントに捧げる兵士・・・それがジャイアントアント。ジャイアントアントからしたら栄養価の高い人間を手放すはずはなかった


マーナは駆け寄り、レンドの状態を確認すると抱きついた。先程までの覚悟と緊張と恐怖が消え去り、安堵感が体を包んで力が抜ける


面白くないのはエイト。せっかくの獲物を寸前で取り逃し、今はマーナの尻を名残惜しそうに見てるしかなく、ギリッと歯を鳴らし抱擁する二人に近付いた


「なんだこの茶番は!馬鹿にしてるのか!」


溜まり溜まった欲望を怒りに変えて叫ぶエイト。冒険者の中でそこそこのDランクに連なる彼の面目は丸潰れ・・・ただのスケベな奴という評価だけを与えられて上げた手の振り下ろし場所を必死に探す


事情の知らないレンドは何に怒っているか分からないエイトに目を白黒させ、マーナを守るように後ろに立たせた


レンドの後ろに立たされたマーナは、レンドの後ろに居た人物にようやく気付く。見慣れない服装、腰に剣を2本差している男は細目で何を考えているのか掴めない顔をしていた。腰の剣の差し方も特殊で、1本は普通に脇に差し、もう1本は背中に水平に差している。しかも背中の剣は柄が黒く木刀のようにも見えた


特に動く事ないその男とレンドの関係が分からずに1人で驚いていると、それに気付いたレンドが優しく呟く


「彼が助けてくれたんだ」


レンドの言葉に改めて男を見ると、勢い良く頭を下げて礼を言う


「ありがとうございます!本当に・・・ありがとうございます!」


「気にするな。あまり勢い良く体を動かすと乳がこぼれるぞ?」


レンドの恩人の言葉に咄嗟に胸の辺りに手を当て、キッと睨みつける。マーナは18歳になったばかり多感な年頃でありウブであった


細目の男が更に目を細めて糸目になってる間、無視された格好のエイトが標的を定める


生きてるか死んでるか分からないレンドを救出に向かい、ある程度のジャイアントアントを倒した後に食後の運動と言わんばかりにマーナを抱く・・・そんなご都合主義の妄想を消し去った糸目の破廉恥男に食ってかかる


「余計な真似しやがって・・・」


「この国では人助けは余計な真似となるのか?鼻毛でてるぞ?」


この国という言葉で男が他国の者である事、そして、手入れしているはずなのに躍り出てきている毛に驚愕を覚える


セガスの街は東にあるとはいえ国境よりも離れており、他国の者が来ることはほとんどなかった。交易は少なからずされているが、気軽に行き来出来るほど開かれてはいない


ディートグリス王国の東側の国ならば、バースヘイム王国、もしくはサドニア帝国辺りから来たと推測される


エイトはどこから来たのか判断する為に男の容姿を確認するが、エイトの知識の中では2つの国に当てはまることはなかった


「てめえどっから来た?」


国を言い当ててやろうとしていたエイトは直ぐに軌道修正。直接聞いてしまう。エイトは堪え性のない男だった


「鼻毛に答える義務はない」


その言葉に鼻息を荒く怒り狂うエイト。そのせいで本数が1本から2本に増えるが、誰も指摘するものはいなかった


「ちょっ、ちょっとクオンさん!あまり刺激しない方が・・・彼はギフト持ちで・・・」


レンドが糸目の男をクオンと呼び、命の恩人を庇おうとエイトとの間に入り込む。エイトはそのレンドを押しのけ、クオンの顔を覗き込んだ


睨み合う・・・つもりだったが、クオンの目がどこを見てるか分からないほど細く、しばらくまつ毛の長さに驚愕を覚えるだけのエイトだったが、周囲の目線を感じ取りクオンの胸倉を掴んだ


「てめえ・・・死んだぞ?」


「それは驚いた。この国は人を助け、鼻毛を指摘すると死罪なのか?」


エイトは怒りのままクオンを突き放し、ギルドから放り出す。ギルドのドアは内と外からどちらでも押して開けることが出来るドアを使用しており、クオンの体は苦もなく外に放り出される


続けて出ようとしたエイトだが、勢い良く開け閉めを繰り返すドアの洗礼に一瞬躊躇した。ギッタンバッタン音を鳴らすドアは意外な強敵となり道を阻む


「エイトさん!やめて!」


マーナのその言葉が逆に躊躇していたエイトの後押しとなり、ドアが向こう側に開いた瞬間に通ろうとするが、ドアは容赦なくエイトを阻む。だが、それを予想していたエイトがドアを両手で受け、したり顔で外に出るとは誰も想像していなかった


外に出たエイトに飛び込んできたのは、尻餅をついたのか、尻に付いた土を払うクオン。腰に差した剣が飾りだと認識したエイトが口の端を上げクオンの態勢が整うまで腕を組んで待つ


街の中を行き交う人混みの中、対峙するエイトとクオン。それを止めるべくマーナとレンドとカミラがギルドから外に出た


「エイトさん!おやめ下さい!街中での私闘は禁止されています!それに言いがかりじゃないですか!レンドさんを助けに行くつもりが、既に助けられていて、少し鼻の処理が甘かった事を指摘されただけで争うなんて!」


カミラは火に油を注ぐスタイルを地で行く女。ギルドの受付にて、無理な依頼を冒険者に焚き付けて死なせた数は有名で『煽りのカミラ』と陰で呼ばれている事は本人も知らない


ちなみに先程の緊急依頼も本来ならギルドマスターに伺いを立ててから行うものを、カミラは勝手にやろうとした。それについてはギルドマスターに後ほど怒られることになる


燃料を投下されたエイトは腰に差した剣を抜き、クオンに向けて構える。周囲で歩いていた人達はエイトを知っているのかこれから起こる事を予見し逃げるように去って行く


「クオンさん!逃げて下さい!彼はギフト持ちです!」


先程からレンドから出る『ギフト』という言葉。クオンはその言葉を理解出来ずに剣を構えるエイトを注意深く観察した


すると剣を持つ右手とは逆の手の平から炎が生まれ、その炎が玉となり宙に浮かぶ。クオンは抜いた剣の意味を必死に考えながら、炎の玉を見上げた


「消し炭にしてやる!」


ギフト『炎』が出せるようになってから必死に考えた決めゼリフ。魔物相手以外では初披露の為、街の者達に聞かれたのも初。後で評価を聞いてみようと内心で思いながら火の玉をクオンに向けて放つ


炎の玉はエイトの振り下ろした腕のスピードと同じ速さでクオンに向かい飛んでくる。それを見えてるか見えていないか分からない程の細目で確認すると腰に差した剣を抜き放ち、火の玉に向けて振り下ろした


ブンっと音が鳴ると火の玉は真っ二つになり、クオンを避けて左右の地面に激突し焦げ目を付ける。地面が少し削れているのを見るとまともに喰らえば大怪我に繋がっていただろう


「くそっ・・・てめえもギフト持ちか?」


「ギフトとやらは知らないが、これは俺の力じゃないぞ?この『風斬り丸』が風を起こし斬り裂いた」


クオンが片刃の剣を掲げエイトに見せると刀身に風紋のような波が記され、そこから微かだが風の流れを感じた。剣自体が風を起こしているのを見て、エイトの顔色が変わる


「魔導武具!?そんな・・・国宝級の武具がなぜ・・・」


驚愕し慄くエイトに対して勝負はついたと剣を鞘に戻そうとしたクオンだが、その仕草に我に返ったエイトが再び炎の玉を生成する


「魔導武具?ふむ、国により所々言い方が違うのだな。ちなみに我が国では付与と呼ぶ。そして、さして珍しい物でもない」


「なっ!・・・ならその剣俺様が貰ってやるよ!」


エイトは再度炎の玉を生成する。1個・・・更にもう1個と増やしていき、エイトの頭上には5つの炎の玉が宙を漂う


その間、クオンはレンドよりギフトの説明を受ける


ギフトとは天から与えられし能力の事。生まれ持った能力ではなく、ある日突然使えるようになる。覚える能力は1種類と言われており、父もしくは母の力を受け継ぎ、どちらの能力を受け継ぐかは現在でも判明していない


ちなみにエイトの父は炎、母は髪の毛が自由自在に伸び縮みするという能力で、手から炎が出た時は泣いて喜んだ。子供の頃、朝起きたらツルッパゲの母の姿を見た時の衝撃は今も忘れていない


「・・・なるほど。ギフトとは特能の事か」


「てめえ・・・いい度胸してるじゃねえか!この炎の玉から逃れられると思うなよ」


「なっ・・・炎の玉だと!?」


「ふん!てめえらがコソコソそこで話している間に・・・」


「違う。その技の名前が炎の玉なのか?って事だ。そうなると今の状態は5つの炎の玉って事か?」


「・・・そうだな」


「馬鹿な・・・技の名前をそのままにする文化か・・・ある意味正々堂々清々しい」


「・・・お前・・・馬鹿にしてるよな?」


「若干な」


「消し炭にしてやる!」


エイトは心の底から決めゼリフを叫ぶことになるとは思わなかった。技名とか付けたらダサいかな?と悶々とした日々を送ってた思春期の頃を思い出す


先程と同じように腕を振り下ろすと、5つの炎の玉はクオン目掛けて飛んでくる。あまりの衝撃に固まっていたクオンは何を思ったのか風斬り丸を鞘にしまい、今度は背中側に差した黒い方を引き抜く。それは剣ではなく木刀。黒く禍々しい木刀だった


「それ」


クオンが抜いた木刀を炎の玉の群に向けて投げると、最初の炎の玉と木刀がぶつかり・・・


≪あっつーい!!!≫


頭に響く声と共に大爆発。全ての炎の玉が巻き込まれ消滅した


爆発の際に起きた煙が徐々に晴れ、謎の声の主の姿が現れる


一言で表すなら幼女、二言でも幼女


長い金髪をロールさせ、黒い革張りの下着をスカスカの胸に付け、下も黒革のショートパンツ。人形のような顔立ちで露出度の高い服装がアンバランスではあるが、それを感じさせない雰囲気を醸し出す


その幼女は腰に手を当て、宙に浮きながらクオンを睨みつけていた


≪何すんだ!クオン!妾を黒焦げにする気か!?≫


「いつも黒いから少々焦げたところで大差ないだろ?黒丸」


≪黒丸言うなー!妾の名はクロフィード・マルネスと言っておろうが!≫


「略して黒丸だろ」


≪略すな!てか、なんでも丸を付ければ良いってもんじゃない!≫


「丸って付けたら可愛いだろ?」


≪可愛いなんてそんな・・・≫


空中でクネクネするマルネス。それを見て細目を更に細くしてため息をつくクオン


「お前の事じゃない・・・丸って名前が可愛いって言ったんだ」


≪むきー!あまり怒らせると暴れるぞ!?≫


「ほう?」


クオンは右目だけを大きく開け、マルネスを睨みつける。その目を見た瞬間、マルネスは歯を鳴らし、ガタガタと震え始めた


≪じょ、冗談だ・・・そ、そう怒るな大人気ない!・・・し、して、この状況はなんだ?ここはどこだ?≫


「ディートグリス王国の街だ。言ったろ?出掛けるって」


≪出掛けるにしても遠すぎだろ・・・で、なんで熱かった?≫


「炎の玉が飛んで来たから投げた」


≪なるほどなー・・・ってなるか!投げるな!妾をなんと心得る!≫


「黒丸」


≪そうでーす!みんなのアイドル黒丸でーす!・・・やっとられんわ!寝る!次起こす時は・・・その・・・チスなんかで起こしても良いのだぞ?≫


「エロ幼女の相手などしてられるか・・・さっさと戻れ・・・次はへし折って起こすぞ?」


≪起きた瞬間即死!?・・・ほんにツンデレさんはこれだから・・・≫


ブツブツ言いながら元の木刀に戻り、地面に突き刺さる。それを何事もなかったように引き抜き腰に差した


エイト、レンド、マーナ、カミラと遠巻きに見ていた野次馬達は口を大きく開け今目の前で起きた事を理解しようと必死に脳を働かせていた


炎の玉が飛んで来る→木刀投げる→大爆発→幼女出現→木刀になる


「何でだよ!?」


思わず突っ込んだのはレンドだった。この光景を目にして1番処理速度が早い事を証明した。理解はしていないが


「?何がだ?」


「あ、いや、その腰の木刀が・・・」


「ああ、黒丸の事か。コイツはクロ・・・黒丸。魔族だ」


「ま、魔族!?魔族を従属されてるのですか!?」


魔族・・・魔物の上位種とされており、言語を使い、容姿は人間と酷似している。魔法を使いこなし、人間より遥かに高い戦闘力を持つ魔族は人間にとって恐怖の対象とされていた。夜寝ない子供に『遅くまで起きてると魔族が来るぞ』と言えば大抵の子は気絶する


「従属?」


「あ、えーと、魔物とかを手懐けてお供にするみたいな・・・」


「ああ、使役か。違うぞ、黒丸は・・・奴隷だな」


「クオンさん・・・物凄い勢いで木刀が暴れてますが・・・」


「・・・ペット」


「先程よりは収まりましたが、まだ暴れてます」


「・・・家来」


「一瞬止まりかけましたが、やはり動いてますね」


「・・・仲間」


「おお!止まりました!」


「・・・恋人」


「赤い!黒から赤に変色してます!これは赤らめるってレベルではありません!このままでは出血多量で枯れ木になってしまいます!」


「なんなんだよ・・・てめえはなんなんだ!」


忘れ去られていたエイト。ここぞとばかりに自己主張し、注意を引きつける。正直レンドとクオンのやり取りをもう少し見てようかとも思った自分を叱責するように叫んだ


「会って数分の奴になんなんだと言われてもな。これから知れば良いだろ?」


「そうだな、これからよろしく・・・ってアホか!友達から始めるタイプか!?クソ・・・」


「で、まだやるのか?いい加減相手にするのも疲れたのだが」


「・・・覚えてろ!きっと後悔させてやる!」


「待て!」


エイトが捨てゼリフを吐いて立ち去ろうとすると、それを止めるクオン。エイトは足を止め、クオンに向き直る


「・・・なんだ?」


「何を覚えておけばいい?それとどう後悔させるか聞いておきたいのだが」


「・・・俺の名はエイト・ダルシン!32歳!炎の玉使いだ!覚えておけ!どう後悔させてやるかは検討中だ!だがきっと後悔させてやる!」


言い終わると顔を赤らめ走り去るエイト。残されたクオンがボソリと呟く


「・・・忘れそうだ」


こうしてディートグリス王国にある街セガスから物語が動き出した────

6話まで連続更新致します

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― 新着の感想 ―
[良い点] やりとりが軽妙かつところどころコミカルで展開に満ちてる具合で良いですね、あとは悪党を悪と断じて斬るのでなく、悪党でも戦力としては有能で、人間の割り切れない共存の部分が出てきてる感じで、世界…
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