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枕の下に 希望の上に(2)

連日の

朝の中に浸透する

新しき時間の

グリーンティー

絡み合う

白色の花の根を

櫛ですいて

蝶々結びにする

オニヤンマ

飛び交う日に

柔らかなタオルを

日差しの下に

並べて




動いた

一引く位置

底に溜まった空を

何も無い空間へ

逃していく

S字カーブで

抱き締めて

T字路で

秘め事

ハートが描けないから

直線距離で

恋愛をする




昼間の蝉の音

五月蝿いと

窓を閉める盗っ人には

なりたくは無い

あれだけ儚い事を

豆知識で

ひけらかすくせに

目の前にあれば

逃げ出す

聞かない 聞かない

聞こえない

そんな日の方が

問題なのに




動いた

一引く位置

上に溜まった土を

何も無い空間へ

逃していく

十字路で

離れていき

憶測で

駆け抜ける

鍵穴が無いから

エンジンは動かない

場所だけ分かる

暑い家中




闇夜に浮かぶ

小さな光は

右に左に飛び交う

あの人の持つ

爆竹とロケット花火

セロハンテープで

合体させて

音を弾けさせながら

月に近づこうとする

お団子とススキは

もう少し先で

秋の夜長の人間は

透明度を増す




動いた

一引く位置

目の前に溜まった水を

何も無い空間へ

逃していく

未知数に

区別して

Yシャツの

汗ばんだ襟元が

柔らかな強さの存在を

確認させてくれる

あの日の赤ペンの

あの言葉のように


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