第三話
再び、抗争が始める。
大内義興は他校への殴り込みをまたも計画していた。
大内義興
おい、この学園内で俺の力は今やゆるぎない。
今度は、ここの高校をぶっ潰す。
大内義興の親友:陶晴賢は驚いた。
陶晴賢
おい、大内。
ここはやばいんじゃねえの?
喧嘩も強いらしいぜ?
おいおい豊後高校はやめとけよ。
だが、大内義興は陶の諫言を退けた。
大内義興
大丈夫だ。
この前、室町高校に殴り込んで、足利組には恩を売ってある。
誰も、今の俺に下手な手は出さねえよ。
安心しろ。
大内義興が去年の秋に、室町高校の足利義稙を助けたのには理由があった。
足利義稙のお父さんである、足利義視は足利組という暴力団のサブリーダー。
いじめられていた足利義稙を助けることで、足利組に恩を売ったのだ。
つまり、大内義興に手を出せば、足利組に喧嘩を売ることになるのだ。
大内義興
かくかくしかじか、こういうことだ。
おい、陶。
豊後高校遠征のリーダーを務めてもおらう。
校内のチンピラどもをまとめておけ。
陶晴賢
はあ、そこまで言われちゃ。
分かりましたよ。
そしてついに、豊後高校遠征の当日を迎えた。
毛利元就や宍戸元家ら、毛利興元に親しかった連中も
陶晴賢に従って豊後高校に行くつもりだったが、
彼らは校内にとどまっていた。
そのころ、豊後高校の不良たちを束ねる、
大友宗麟という男の携帯電話に着信があった。
尼子経久からだ。
尼子経久
チョリーッス。
経久だけど、宗麟ぴっぴ元気?
今、大内義興と陶晴賢の連中がそっちに出かけたよ。
大友宗麟
相変わらず手際のいい野郎だ。
で、足利組は大丈夫なんだろうな?
尼子経久
大丈夫だ。
足利組は今、組内の抗争でそれどころじゃない。
俺たちが大内義興をぶっ潰しても、何も言ってこねえよ。
大友宗麟
そうかそうか。
安心した。
それなら、あとは打ち合わせ通りに。
尼子経久
ありがとね。宗麟。
ばいばーい。
尼子経久は豊後高校の大友宗麟と組んで、大内義興を潰す手配をしていた。
そして、ピリピリリ♪ 毛利元就の携帯電話が鳴った。
毛利元就
はい。元就っす。
尼子経久
おい。元就。
ついに復讐の時がきたな。
今、校内はもぬけの殻。
大内義興方の連中をヤルぞ。
尼子経久に従って、毛利元就ら、大内義興に不満を持つヤンキーたちが
大内方の拠点である美術室に殺到した。
美術室には自画像を描く際に使う鏡がたくさんあった。
そのため、鏡が山のようにつまれ、ヤンキーたちはここを
“鏡山教室”と呼んでいた。
鏡山教室では、大内義興のダチ:蔵田房信がタバコをふかしていた。
房信配下のチンピラ
蔵田さん!!ベエっすよ。
尼子経久が俺たちをヤリに、、。
蔵田房信
なんだって?
今、大内さんは豊後高校に。
経久のクズが、調子に乗りやがって。
ここは俺たちだけでも、教室を死守するんだ。
チンピラ
はいっっ!!!
風雲急を告げる中国学園高校。
次回は、激やばだぜ。
第三話 鏡山教室