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【政策】

 そのころ天界では、地上界に関しての政策に対するゼウスへの報告会が開かれていた。ルシファーは、やっと動き出した自分のシナリオが邪魔されないよう、ゼウスの右腕である大天使ミカエルに扮して報告会へと紛れ込んでいた。クロノスからゼウスに「ゼウス様、何やら地上にて不穏な動きがありして……」と地上界での出来事を報告しようとした。


 ゼウスの側にいたミカエルに扮したルシファーは、ゼウスの耳に入れては台無しになると思い「そう言えば以前より問題になっている、増加した人類の削減は上手くいってるんですか?」とクロノスに聞いた。クロノスは「あ、はい、それが最近では人類もポセイドン様が起こす災害にも対応する様になりまして……」 と言った。


 そこでミカエルに扮したルシファーは「ハーデス! その方確か新しい試みに挑戦しているとか……?」と言った。ハーデスが「ゼウス様、アテナ様のお知恵を拝借しまして、以前より小さな島国にて進めている実験がございます」と言った。するとゼウスが「ほ~ アテナがのぉ…… それでその実験とは? 申してみよ!」と言った。


 ハーデスは「今後戦争が無くなった場合を想定して、戦争とは無縁に近い島国で、ありとあらゆる娯楽を与えてみました。すると低脳な人間が増え、その低脳な人間が子供を育てることにより、低脳が伝染するかのように夢や希望、活力の無い自己中心的な人間が増えました。夢や希望を見出せない者は自ら命を絶ち、活力の無い者は自分の殻に閉じ籠り子孫を増やす事も無くなりました。自己中心的な者は、自分の利益の為に他人を騙し殺害までに至りました。またドラッグに溺れ大量殺人まで犯すように……」と答えた。


 ゼウスが「ほ~ それでは順調に行ってるのだな?」と言うと、ハーデスは「それが…… その国の指導者や権力者には能力が高いものだけが残る予定だったのですが……」と答えた。


 ゼウスが「違うのか」と聞くと、ハーデスは「はい…… 権力者は欲に溺れ、その地位を欲のあまり自分が扱いやすい低脳な者に譲り低脳な者からの見返りで私腹を肥やしております。また低脳な者が選ぶ指導者も自己顕示欲の塊のような者ばかりになりまして…… 本来であれば増えすぎた人類を削減すると共に、能力の高い者を残し、低脳な者達を淘汰するはずの政策が、このままですと絶滅しかねない状態におちいっており…… まだまだ改善が必要かと……」と言った。


 ゼウスは「それなら戦争をしないだけ増しと言うだけで、欲しい者のためなら手段はいとわず、他国の物を欲しがるだけの自己中心的な独裁者を置いた国と大差が無いじゃないか」と怒鳴った。ハーデスは「早急に対応策を……」と言うと逃げる様に立ち去った。ハーデスがゼウスを怒らせてしまい、ゼウスが「こんな報告聞くだけ無駄だ! 次回までにもっとまともな報告を持って来い!」と言うと、ゼウスへの報告の場は、そのまま解散となった。ルシファーは「何とかゼウスにはバレずに済んだようだな…… ミカエルに見つかる前に退散するか」とつぶやき、天界から姿を消した。


 ゼウスへの報告が出来なかったアストライオスが引き上げる途中、ルシファーから偽の報告を受けて遅れて来たミカエルとすれ違った。アストライオスは、前から来たミカエルを見て『先ほどまでゼウス様の側に居たのに……?』と不思議に思った。ミカエルが「ゼウス様への報告会はどうした!?」と言うと、アストライオスは「何をおっしゃっているのですか!? ゼウス様が次回までにまともな報告を持って来いとおっしゃって、次回に持ち越しになったじゃありませんか!?」と言った。ミカエルは「なんだ、延期になったかのか……」と言った。



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