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餌日記

鮮血は聖地を洗う。

遥か昔から人は血で血を洗う。

思えば、不可解な事だ。

血は血であり、そこに生物による違いはほとんどない。

稀に色やはたまた、含まれる鉄分や成分の割合によって違って見えるだけだ。

それは、屍の脇で会っても変わらない。

死臭立ち込める部屋に、血は必ずしも流れるわけでない。

そして、もし流れたそれが血であること以外に区別をすることはほとんどない。

ましてや、この閉鎖された空間にそれを判別する術など有るわけがなかった。


ここは聖地。

僕達は、所詮は探偵でしかない。

どう足掻こうと、もがこうと、死を止められない。

探偵は謎を解くことしかできないのだ。


ここに記そう。

8日間の出来事を。

いつか、この日記を見る人が居るならば。

それは、僕達が潰えた証明だろう。

僕達は生きていた。

それを僕は刻みたい。残したい。


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