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[長編/連載中]『Vice-King Selection』――恋愛模様よりも謎が気になる異世界FT小説

 今回ご紹介するのは、『Vice-King Selection』という異世界FT小説。

 これは一見、乙女の夢に満ち満ちた作品のように思えます。

 恐ろしく大雑把にあらすじを述べると、小国の美人で賢いのお姫様ユミルが、二大国からやってきた二人の王子様のどちらかを夫となる人物に選ぶ、と言うストーリー。

 イケメン二人から求愛されて、お姫さま困っちゃう! とある意味おいしい要素満載に思えるこの物語。

 確かに、この皇子さまたちは本当に格好良いのですよ!


 ひとりは「白衣の聖皇子」の異名を持ち、深い金髪が白い礼装に良く映えるまばゆいばかりの高貴な美貌を持った皇子さま。

 もうひとりは切れ長の瞳に漆黒の黒髪、最強の戦士かつ最高の勇将として称えられた「双刀の黒皇子」。

 二人とも鼻血が出るほど魅力的なのです! こりゃもう、どちらか選ぶなんて到底無理な話でしょう。

 しかし、この二人の皇子様たちには、実はそれぞれとある事情を抱えています。

 秘められた過去に、隠された秘密。それらを腹に隠してやってきた二人な訳ですから、もちろん小国の姫の夫候補となったのだって、裏があるのです。

 主人公ユミルは自らの目的の為に、そうした彼らの過去に踏み込み、その秘密を明らかにしていくのです。


 もっともそんなお姫様ユミルだって、裏があることについては負けちゃおりません。

 彼女には(ある意味公然の)秘密があるのです。実はこのお姫さまは…と、まあこれは読んだ時のお楽しみ。


 見た目はとんでもなく愛くるしいのに、性格はどちらかというとサバサバした実利主義者の彼女。

 大国の大貴族だって小手先であしらえるほどの聡明さと、天下無敵の論理的思考も併せ持ちます。

 だけどその一方で、普通の女の子らしいことにはとことん疎いというあたりが、どうしようもなく可愛かったりするのです。

 そんな愛や恋と言った感情に疎い彼女が、果たしてどんな夫候補である彼らにどんな感情を抱くようになるのか。

 それがまた楽しみな作品だったりします。


 また、この作品がこれほどまでに面白い理由は、三国の政治的絡みもしっかり描かれていることでしょう。

 それぞれの国の情勢、国政が詳しくかかれていることで世界観に深みが、物語にさらなる面白みが生まれます。  

 そのほか一見情けないが実は狸の父王、しっかりものの侍女など素敵な登場人物が盛りだくさん。

 皇子様たちのこと以外にも、各所に隠された謎が物語のスパイスとなって、どんどん先が気になってきます。

 最後まで読んでいきたい作品です。






『Vice-King Selection』/西院桂様(http://ncode.syosetu.com/n7116by/)

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