表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不死王の息子  作者: 日向夏
その後の小話編
132/141

十数行で終わる話

恭太郎ルート

「なんでこうなった?」

「さあ、なんででしょうね?」


 由紀子はスーツケースを持っていた。隣には、恭太郎がいる。彼もトランクを持っている。飛行機ファーストクラスで十数時間、ハネムーンをパスタの国で過ごすなんてリッチなことには違いないのだが。

 どうしてこうなったのか説明しづらい、ただ、山田姉と母の策略で三択となったわけだ。由紀子はそのまま逃げることもできたが、四択目に新之助を加えようとする一姫があらわれてこうなった。


「なんで俺を選んだ?」

「……消去法ですね」


 一番、リスクの少ない人物を選んだつもりだった。ニート以外は一番まともだった。それだけだ。でも、考えてなかった。選んだリスクと同時に選ばなかったリスクも考えるべきだった。


『なんでこうなった?』


 街中を歩いていると、会うはずのない人物に出くわし、逃走した。山田姉たちが、邪魔にならないようにしてくれると言っていたのに。

 廃屋の中に二人、外にはまさにゾンビのような顔をした山田が由紀子の名前を呪詛のように唱えながらうろついていた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ