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苦手な方はご注意ください。

【打球道】 ジョブの意味が分からず不遇扱いにされたけど、これってゴルフの事だよね? 【短編】

作者: 親戚のおっさん

どうも、親戚のおっさんです。


某正月番組のスポーツ物やプロゴルフの中継を観ていて思い付いたので書いて見ました♪

遠距離攻撃手段としてゴルフのショットが使えないかと思い付き、試しに書いてみました♪


なお、連載版にするかは未定です(笑)

【打球道】

ジョブの意味が分からず不遇扱いにされたけど、これってゴルフの事だよね?




「ド、ドラゴンだぁぁぁ! 」


「でかすぎるだろ! 」


「あんなの無理ゲーだろ? 」


「ふざけるな! どうやって勝てと言うんだ? 」



戦場は混乱していた!

【王国】辺境の国境の街【フェンチァー街】では隣国の【帝国】の侵略を受けていた!

最初は一進一退の攻防をしていたが、帝国軍は大型のドラゴン(4足地竜の背中に砦を載せていた)を投入、ドラゴンブレスにて味方共々王国国境騎士団と領主軍を攻撃、壊滅させていた!

生き残った王国兵はフェンチァー街まで敗走して来た為に、街は絶賛パニックになっていた。

更に街から逃げ出す者がパニックを大きくしていた!

救いはドラゴン(4足歩行系)自体が移動速度が遅く帝国軍も余裕なのかドラゴンの歩調に合わせた進軍の為に、街に到達するには時間が掛かっている事だったが………



「これは………本当ですか? 」


「姫様、避難を! 」


「何処にですか? 今動いても街のパニックに巻き込まれるだけでしょうに! 」


たまたま街に視察に来ていた王国のエリザベート第1王女様一行は街の混乱に巻き込まれていた。

本来ならば今日にも王都に出発予定だったが、国境騎士団の壊滅を聞き、動くに動けなくなっていた。

現在はフェンチァー街の領主の城に住民と一緒に避難をしている状態だった。


「それでフェンチァー辺境伯爵は? 」


「ハイ、後継者のご子息2人と出陣されて、行方知れずに。恐らくは最初のドラゴンブレスに巻き込まれたかと……… 」


「正面から挑んだのですか? 全く、何を考えてるんだか? 」


「マァ、姫様に良い所を見せ付ける為でしょうね。裏目に出ましたが……… 」


「ハァ~、………それで本国には連絡は付きましたか? 」


「既に増援を向かわせたと連絡は有りましたが……… 」


「分かっております。この国境の街までは早くても5日、準備してからだと早くても10日………アノ軍務大臣の兄(第2王子)が、素早く軍を動かせるかどうか? 」


「軍部内も外務部も無能だらけですからね! 」


「この侵略を感知できないほどにね……… 」


「まさか、姫様の訪問を知らせた者が……… 」


「………マ、その可能性も有りますね。所で例の召喚勇者隊達は? 何してます? 」


「ハイ、帝国軍など蹴散らせてやると前線に向かうと言って行きましたよ? 」


「勝手な! 」


「無謀ですな。アノ移動要塞ドラゴンを相手にねぇ? 」


「ヘェ~アノ勇者達がですか? ではダイソン将軍、お手並み拝見しましょうか(笑) 」


その時、兵士が報告に来たが………


「報告します。勇者達が逃げ………逃走しました! 」


「何? 勇者が逃走? 」


「それが………「あんなドラゴンをどうやって倒すんだ! 」とか、「あんなの無理ゲーだ! 」とか言いまして、勝手に王都方面に逃げ出しました! 」


「「「「「ナ、なにぃ! 」」」」」


「ダイソン将軍、だから言ったでしょうに? あの者達は見せかけだけだとね? 」


「でも姫様、一応力はある筈では? 」


「いくら召喚勇者達でも、臆病者ではどうしようもないでしょうに? 」


「エ、臆病者? どう言う事で? 」


「伝承の勇者様は、弱き者の為に自分より強き者に挑めるのが勇者でしょうに? なのにあの者達は剣技の訓練はサボる、魔法の覚えは悪い、何より持ってるジョブやスキルの割に実力が伴って無いと挙げれば切りが無いですよ? 」


「弱いもの虐めは酷いとも? 」


「勝手に街に行って、問題を起こすし! 」


「確かに、メイド達にも評判は最悪でしたし……… 」


この後、直属の兵から専属メイド達までが勇者(笑)の恥分暴露合戦となっていた。


「………マァ、そうなるでしょうね。だから連れて来るのは私は反対でした。でも姫、何故連れて来たので? 」


「ここで心を入れ替えさせる為………と言いたいですが、使い物にできませんって王宮幹部に分からせる為でしたのに(笑) 」


「マァ、姫様の思惑通りって事で? 」


「そうね。マァ、まさか帝国軍が本格進行してくるとは思いませんでしたが………ダイソン将軍、どうしましょう? 」


「どうしましょうって言われましても……… 」


伝令が入ってきた。


「報告します。帝国軍の移動要塞ドラゴンが見えて来ました! 」


「もうですか? ここは降伏して住民の命乞いでもしましょうか? 」


「姫様、それは……… 」


「ここは姫様だけでもお逃げください! 」


「………無理でしょうね。街の中は今も混乱状態、既に王都方面にも帝国軍に塞がれてると思わないと。それなら潔く降伏するのも………? 」


その時、更に伝令が入ってきたのだが?


「ホ、報告します! 敵帝国軍移動要塞ドラゴンが、………タ、倒されました! 」


「「「「「エ? 」」」」」


「今、何と言いましたか? 」


「正確に報告せんか! 」


「ハ、ハイ! 帝国軍移動要塞ドラゴンの頭が突然爆発し破裂、その場にて沈黙! 現在、帝国軍は浮き足立ってます! 」


「一体何が? 」


「頭が爆発破裂と言いましたね? 」


「ハイ、見ていた私も信じられないですが? 」


「そうですか。………やはり見た目で判断してはダメですね 」


「姫様、心当たりが? 」


「ダイソン将軍、チャンスです。すぐに直属の兵と残存兵を率いて帝国軍を蹴散らせなさい! 」


「ハ、ハイ! 直ちに向かいます! 」


この後、ダイソン将軍率いる王国軍第1王女護衛隊を中心とした残存戦力800人による進行してきた帝国軍2万人を順滅していく事に。


「ホントよくやってくれたわ、………ダンは♪ 」




少し前………

【街】の帝国側街門の上にて!


そこには3人の人がドラゴンを見ていた。

一人はいかにも鍛冶師の格好の者、一人はメイド服を着た少女、最後の一人は軽装の少年だった。


「オォ、思ってたよりデカいな♪ 」


「ダン様、何を言ってるんですか! こんな所に上がって! 」


「別に良いだろ、ミリアちゃん(笑) 」


「もう他の勇者隊の皆さんは、とっくに逃げてますよ! 」


「エ、ショウゴ達逃げたのか? 相変わらず逃げ足だけは速いな(笑) 」


「他の勇者様達が逃げてるんですよ? 何でダン様はこんな所に来るんですか? 」


「エ、そりゃドラゴン見たいから? 」


「何もそんな物好き、ダン様だけでしょうに? 」


「マァ、エリザベート姫様も逃げ出さないで居るからね。それに色々と試すのに都合が良いからね♪ 」


「エ、試す? 都合が良い? 」


「それで例の物は用意できていますよね、ドランさん? 」


「エェ、勿論だ! この王宮鍛冶師ドランにかかれば余裕で作れるわ! でも、何に使うのだ? 」


「何を頼んだので? 」


渡されたには、銀色の丸い玉だった?

見た目はゴルフボールその物だった?


「渡された魔石とミスリルの量だと僅かに2個しかできなかったが、………これで良いのか? 」


このボールは中に加工した魔石が入っていて、その魔石の回りにミスリルを纏わせていた。

表面に丸い凹みを付けた正に見た目がゴルフボールその物だった。


「………ウムウム、取り敢えずはこれで最低限は揃ったな♪ 」


「それでどうするのじゃ? 」


「こうするのさ♪ ジョブ[打球道]アーツ、[ゴルフ練習マット(SM(スイングマット))]♪ 」


唱えると、目の前にゴルフの練習用の人工芝観たいなマット(ピン付き)が現れた?


「ナ、何だそれは! 」


「マァ本来、この道具の練習用の物? かな? 」


手にはアイテムボックスから出した、見た目ゴルフの1番ドライバーが有った?

このドライバーも王宮鍛冶師ドランが再現させた物だった。

総ミスリル製の1番ドライバーだった。


「作るのには苦労したが、一体どの様に使うのかサッパリ解らん? 」


「マァ、見ててくださいな(笑) では、このミスリルボールをセットして♪ 」


ミスリルボールをマットにセットする。


「では行くぞ! 先ずは、スキル[千里眼]♪ 」


「何が始まるんです? 」


「ミリア、マァ黙って見ていな。最初は驚くぞ! 」


「エ、ドラン様は知らされて? 」


「マァ最初は訳が分からず、取り合えず言われた通りに作った物だがな。姫様の指示でな(笑) 」


「最近姫様がハマってるパターゴルフと言うゲーム? 」


「アレもそうだが、此方の方が本来の形らしいな? 」


「良し見えた。ターゲットはドラゴンの頭! 付与魔法[エクスプローション((ファイヤー))]! 」


ドライバーからミスリルボールに炎系の爆発魔法を付与する。


「次は………アーツ[ホールインワン]♪ 」


此処からでは分からないが、ドラゴンの頭には小さな旗が付いていた。

まるでゴルフのカップに立てている旗の様な物が?


「………では打ちますよ! 」


「オイ、耳を防いでおけ! 」


「エ、何でです? 」


「行くぞ! チャ~~シュ~~メン! 」


"ドゴォォォン♪ "


「ウワ、何? 」


ダンはドライバーを思いっきり振り抜き、ミスリルボールをドラゴンの頭目掛けて打ち放った!


"ヒュルルルル……………カコン♪………ドガァァァァン! "


ドラゴンの頭に有るカップに直接カップインした瞬間、頭が爆散していた。


「良し、命中! ホールインワン♪」


「エ、嘘でしょ? あのドラゴンの頭が……… 」


ドラゴンは頭が吹き飛ばされてその場にて倒れて沈黙した。


「まさか此処から一発でドラゴンの頭に当てるとは………? しかも一番硬いとも云われる頭の鱗も貫通するとは………? 」


「これで前に言ってた物一式作って貰えますよね、ドランさん? 」


「アァ、………これは面白い! 製作を約束しよう♪ それと後でワシにもゴルフとやらのやり方を教えろ(笑) 」


「ドランさんが? さっきみたいにドラゴンの頭を爆発させらるのは保証できませんよ(笑) 」


「ナァ~ニ、そのボールを遠くに飛ばす方が楽しそうだからな(笑) 」


「本来はボールを遠くに飛ばして………マァ、色々とですかね? 」


「ナ、ナナ何なんですか、今のは? 」


「コレが僕の固有ジョブ[打球(ゴルフ)道]の使い方………になるのかな? マァ本来の使い方では無いんだけどね(笑) 」


「エ、これ程のジョブが何故不遇扱いに? 」


「僕も最初はこのジョブが何だか分からなかったからね。まさかゴルフの事だとはね(笑) 」


「確かに専用の道具が無ければ使えないわ、効果が無いわではな? 」


「だからドランさんに無理を言って、このドライバーを作ってもらったんですよ。もっともそれだけではあれ程の威力と言うか、普通は攻撃に使えませんけどね(笑) 」


「それで図書館とか王宮工房に行っていたんですね 」


ダンはジョブがゴルフの事だと気付いた後は、いかに活用できるかと王宮図書館と王宮工房に通っては試行錯誤していたのだった。

奏功していたらドランさんが?


「ホレ、他にも標的が在るぞ♪ 」


「ドランさん、標的って? 」


「敵帝国兵はウジャウジャ居るからな。少しは数を減らしておいた方が、これから突撃するダイソン将軍様も楽になるだろうが? 」


門の下ではダイソン将軍率いる護衛騎士団が出撃する所だった。


「ハァ、そうですね。では帝国軍の指揮官を狙って見ますかね? 所で、敵の指揮官ってドレ? 」


[千里眼]で観たのだけど、見た目同じ格好の様でよく区別が付かなかった?


「それなら、兜に羽飾りが付いているのが帝国軍の指揮官や貴族ですね。確か………羽の数が多いほど高位の者のハズ? 」


「では、後方の方で偉そうな羽飾り付きを狙って見ますかね? 」


[千里眼]で観てたら、倒したドラゴンの後方に兜にヤタラと羽が付いてる集団が狼狽えて居るのが見えた。

彼処が帝国軍司令部かな?


「できれば一番羽の多い奴は残しておけよ。ダイソン将軍の獲物だからな(笑) 」


「獲物ってドランさん………(笑) 」


「良いからさっさと片付けろ♪ 」


「ドランさん………(笑) ボールは練習用の木製ので充分かな? 」


「木製って言ってもトレント材(魔木)の端切れと屑魔石で作った物なんだがね(笑) 」


試作で魔木の端切れを利用して木製のゴルフボールも試作で作っていた。

魔石(品質は最低ランク物)を内蔵させた練習用だったが。

ミスリル製と比べて威力はかなり落ちるが、小型の魔物等には一応効果が有った?



この後、帝国軍は謎の攻撃で高位の軍指揮官や貴族が軒並み倒され、まともな指揮系統が取れなくなり兵達が逃げ出して瓦解していった。

今回の帝国軍の侵略行為は頓挫していた。

王国のダイソン将軍も中央突破して敵司令部を急襲、生き残りの帝国進行部隊のトップ、帝国第2王子を捕らえていた。

もっとも捕らえた帝国第2王子だったが、何故か腰を抜かして動けなくなっていた所をダイソン将軍が捕らえていたのだった。

帝国第2王子の居た陣地の回りには、取り巻きらしい帝国軍幹部や貴族が軒並み頭が無い●体になって転がっていた不思議な光景だったとか?






その頃………

勇者隊ショウゴ達一行は?


「ハァハァ、此処まで来れば大丈夫だろう? 」


「ショウゴ早いよ! 」


「しかし良いのか? 俺達だけで逃げてきて? 」


「元々我々は第3王女に連れて来られただけで、戦うなんて言ってないだろ? 」


「マァ、確かにそうだけど……… 」


「それに俺達は無理矢理召喚されたんだぞ! 別にどうしようと勝手だろ! 」


「それはどうなの? 」


「王国に援助されてる癖に(笑) 」


「ウルサイ、お前らも逃げてきただろうに同罪だぞ! 兎に角、王都に向かうぞ! 」


「エ、流石に不味いのでは? 」


「大丈夫だ、俺たちのバックには第2王子様が付いてるからな(笑) 」


基本、勇者隊は軍務大臣の第2王子の直属部隊って事にはなっていた。

一部を除いて?


「エ、大丈夫なの? アノ野心家に付いて? 」


「今回の遠征だって、第1王女の護衛依頼でって第2王子が許可を出したんでしょ? 」


「ナァに、第2王子には危険と判断したら王女を置いてでも逃げて来いと言われたよ。マァ、その通りになったがな♪ 」


「ウワァ、極悪人発言ね(笑) 」


「流石ジョブ[聖騎士]持ちの勇者ショウゴ様ですか(笑) 」


「言うな。所で荷物持ちはどうした? 」


ここまで来た所で、第1王女付きになっていたダン(今回の為の荷物持ち係)を思い出していた。


「ア、しまった。………置いてきた(笑) 」


「エ、どうするのよ。アイテムボックス持ちはアイツだけなのに! 」


「変な入れ方のアイテムボックスだったけどね(笑) 」


見た目が手下げバッグ(ゴルフバッグ)の様に見えていたアイテムボックスだった。


「仕方ないだろ。街の何処に行ってるか分からんアノバカ待ってたら逃げ損なうだろうに? 」


「どうせ荷物持ちしか能が無いんだから良いじゃない(笑) 」


「だいたいジョブ[打球道]の固有ジョブ? って何だよ(笑) 」


「野球のバッターの事かと思えばバット持たせりゃ良いかと思ったけどね(笑) 」


「バットで殴るって(笑) 」


「マァ、荷物持ちは剣の稽古や魔法の授業はしっかりと受けていたわね? 」


「しかも弓の訓練まで受けてたわね。全部下手だったけど(笑) 」


「しかも王宮図書館や王宮工房にまで出入りしてましたよね。何をしてたんだか? 」


「バットでも作ろうと思って調べていたのでは(笑) 」


「それを知ったダイソン将軍やエリザベート第1王女には何故か気に入られていたのが生意気だったのよね! 」


「しかも第1王女の専属護衛隊にって引き抜かれたしね。荷物持ち以外は役立たずなのに(笑) 」


「第1王女様の荷物が多いから荷物運びに便利って事だったんだろ(笑) 」


「だが、訓練では俺たちには敵わないけどな(笑) 」


「ショウゴは特に訓練でボコボコにしていた癖に(笑) 」


「しかし参ったな。予備の武器や食糧は奴のアイテムボックスの中だからな。今ある手持ちの食糧では王都まで持たないぞ? 」


今回の遠征にと荷物をダンのアイテムボックスに入れて運ばせていた。

今となっては後の祭だったが。


「途中に寄った街で補給しながらで良いのでは? 」


「皆金もそこそこ持ってるから大丈夫だろ? 」


「流石に荷物持ちは金は預けられなかったし(笑) 」


「それもそうか♪ 」


「では行こうか♪ 」



その後、勇者隊ショウゴ一行は途中の街に寄りながら王都に向かって行った。

途中寄った街では住人から何故か白い目で見られていたが?

逃げ出してから4日後、王都方面から来た騎士団に合流できたのだが………


「オイ、何だこの扱いは! まるで囚人じゃないか? 」


何故か檻に入れられて王都に向かっていた。


「何を言っている? 敵前逃亡した癖に(笑) 」


「ナ、何を言ってる? 俺達は先に返されただけだぞ! 」


「ハァ~、お前ら帝国軍が攻めてきて真っ先に逃げた事は王都に知らせが入ってるぞ! 」


「そんなに速く連絡が在るわけが無いだろ! 」


「本当に何も知らないんだな? 王都と各国境の街には遺跡から発掘されて再現された通信の魔道具が在るのを? ホレ、その道の脇に在るだろう 」


道の脇には等間隔で杭が打っていた。


「アレは魔獣除けの杭だろうが! 」


「それも兼ねてるのだがね。………と言った所で君達には解らんだろうに(笑) 」


「エ、それだとアノ街は無事だったと? 」


「どうやってあのドラゴンを倒したんだ? 」


「ア、おいバカ、言うな! 」


「マァ、今更だがね。何でも進行してきた帝国軍を残ったダイソン将軍様と第1王女様付きのダン殿が倒したらしいがね 」


「「「「「アノ役立たずの荷物持ちが! 」」」」」


「嘘だ、あんな荷物持ちの役立たずが倒せる訳が無いだろう! 」


「そんな事聞かれてもな? 詳しくは知らないが、ダン殿がドラゴンの頭を吹き飛ばして将軍が帝国軍の王子を捕らえたとしか私は聞いておらんし。他は知らんが? 」


「「「「「何だって! 」」」」」


「一体どうなってるんだ? 」


「どうやってドラゴンを倒したんだ? 」




逮捕されたショウゴ達は、王都に到着した後に大変な事が発覚することに。

何と、ショウゴ達勇者隊のジョブが変わってしまっていた!

[聖騎士]ジョブの筈だったショウゴは[見習い兵]と言う騎士戦士職系の最下層のジョブに、他のメンバーも最初期のジョブに変わってしまっていた。

実際は最初に鑑定した時の[聖騎士]等の高ジョブだったのは間違いで、正確には[聖騎士(仮)]だった。

実は王国の所有する鑑定の魔道具では、より正確な表記ができていなかっただけだった。

このジョブ[聖騎士(仮)]は、通常なら普通に鍛錬して活躍していれば(仮)が取れるハズなのだが。

勇者隊の面々はマトモに訓練もせず、やりたい事しかしないで遊んでばかりしていた。

そして民を置いて逃げ出してきたのが決定打となって、ジョブが初期化されていた。

マァ、転移したときに、女神の話もよく聞かず怒らせてた結果だとは当人達は記憶に無いのか消されたのか理解できていなかったのだが(笑)



数週間後に帝国との停戦協議後に王都まで戻ってきた(凱旋してきた)エリザベート第1王女様一行は王都にて熱烈歓迎されていた。

その時に一応とダンも鑑定の魔道具での再チェックしてみたら、元々ジョブが[打球道]だったのが、[打球王(ゴルフキング)]になっていた?

これは、一応上位スキルに変わったっと受け止められた。

恐らくは、ドラゴンを倒した為、ジョブのレベルが一気に上がった為だろうと言う事だった。

もっともゴルフが何なのか誰もよく分からないのが問題だった。

この後ダンは、関係者にゴルフが何かと教える必要が有った。

後日、ゴルフのレッスンを受けている国王様達王族が居たとか?




数年後、これまでの功績だと何故か第1王女様と結婚させられ例の国境の元フェンチァー辺境伯爵領の領主にさせられる事になってしまうダンだった。

第1王女と結婚したために公爵となって、領地もダン・アルバトロス辺境公爵領となっていたが。

そして自ら兵を指導訓練して、ゴルフ砲兵隊を創設して国境の守りに付くことになってしまった。

以後は国境を守り、魔獣を退治しつつ広大な辺境の土地にゴルフコースを作り、休日にはゴルフを楽しんでいたとか。






主人公ステータス(帝国軍戦闘前)


ネーム:佐々木弾(ササキダン)

年齢 :17歳

JOB:[打球道(ゴルフドウ)]Lv21

HP :205

MP :4200


固有S:[打球(ゴルフ)]Lv5

打球アーツ:[ゴルフバック]

      [練習マット(PM(パターマット))]

      [練習マット(SM(スイングマット))]

      [ドライブショット]

      [ホールインワン]


スキル:[剣術]Lv2

    [弓術]Lv2

    [火魔法]Lv1

    [風魔法]Lv1

    [光魔法]Lv1

    [千里眼]Lv5

    [付与魔法]Lv7

    [錬成術]Lv2

    [鑑定]Lv2


称号 :異世界召喚に巻き込まれた人

    努力家

    【女神様に信頼された人】※秘匿




主人公解説

佐々木弾:この物語の主人公

クラスメイトの異世界転移に巻き込まれた運がなかった人

幼い頃から元トッププロゴルファーの祖父からの指導でゴルフをしていた

ジュニアゴルフ界ではサラブレッドとして有名だった

小学校6年生の時に、とある事故によりゴルフができなくなっていた

高校2年生の時に、勇者召喚に巻き込まれてこの世界に転移することに

その過程で女神様に気に入られて、次いでにと怪我を治して貰えた♪

そして女神様から特殊なジョブを与えられたが、最初【打球道】が何の事か全く分からず苦労することに?

気晴らしにパターを手作りして遊んでいたら、何故かレベルアップしたことで【打球道】=【ゴルフ】の事だと気が付いた!

それからは必要と思うスキルの取得に孤軍奮闘して、今に至る




000

どうでしたか?


こう言う作品も良いかなって感じで書いてみましたが?

ご意見が有れば感想欄まで♪

できれば批評は程々にお願いします。




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― 新着の感想 ―
[良い点] アルバトロス……。イーグルとかコンドルの方が……。まぁ、良いか。いいお名前ですね。海の女王ですもんね。 [一言] ゴルフで一撃って強すぎるでしょ。大体巻き込まれ系の主人公って、最初は弱いジ…
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