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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。
この連載作品は未完結のまま約4年以上の間、更新されていません。
今後、次話投稿されない可能性が極めて高いです。予めご了承下さい。

Sweet Blood

作者:黄葉紫雲
 中学生になったばかりの主人公・魅藤凛は、物心がついた頃から自身の性に対する認識が曖昧で男性とも女性とも分からない『エックスジェンダー』という特性を持っており、故に他者に対して恋愛感情を覚えたこともなければ衣服や趣向に関しても成否に悩まされ、周囲とは違うことに生きづらさを覚えていた。そんな中でも、幼なじみでもありクラスメイトでもある親友の片霧陽鞠という良き理解者がいてくれたおかげで、葛藤を抱えながらも日常を過ごすことができていた。
 しかし、そんなある日の下校時、魅藤凛は交通事故に遭い、生死の境を彷徨う重傷を負う。
 幸い、一命を取り留めることができたが、その日を境に人生が一変してしまった。
 他人を見るとその人間の身体から溢れ出す『血の気』を視覚的に捉える力を手に入れた。それと共に、その代償として『本物の人間の血』を見ることで恋情のような胸の高鳴りを覚え、興奮してしまう猟奇的な性質も授けられてしまうのだった。
 その猟奇的な一面は日を増すごとに高まっていき、人間の血の匂いを嗅がないと平静を保っていられない、いわば殺人欲求にまで膨張してしまっていた。
 エックスジェンダーとサイコパスの二重苦を抱えていくこととなった魅藤凛は、さらなる葛藤に心が折れてしまいそうになる。
 そんな矢先、片霧陽鞠が事件に巻き込まれてしまい、心に大きな傷を負ってしまう。
 魅藤凛は親友のために心を奮い立たせ、犯人捜しを始める。
 捜索は難航すると思いきや、犯罪者からは一般人とは違った『血の気』が見えることに気付き、犯人を追い込むことに成功する。
 しかし、相手は凶悪犯であり大人。交渉で解決も出来なければ、中学生である上に華奢な体躯では太刀打ちすら出来ない。
 倫理と理性ではまかり通らない世界を目の当たりにした瞬間、自身の中である感情が開花する。
 犯罪者ならば容赦などしなくて良い―――。親友の無念を晴らしたい正義感と、押さえ込むことの出来ない血を欲するが故の殺人欲求。理性と本能、純粋と貪汚が表裏する剥き出しの殺意が世に解き放たれる。
 悪をもって悪を屠る。はたして、それは必要悪といえる正義なのか。それとも本能を満たすための完全悪なのか。
 本能と正義に葛藤しながら、後天的に授けられた諸刃の剣といえる特殊な能力を使って犯罪者に天誅を下す、ダークヒーローがここに誕生―――――!
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