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第二十七話「合宿その2」

Side JOKER影浦


 天照学園の学園長、JOKER影浦はヒーロー同士のバトルと言う一大イベントの準備で大忙しだ。


 このイベントには新人ヒーローの発掘も兼ねていた。


 また、基本学生か同じぐらいの年齢の少年少女しか参加出来ないようにしてある。


 この星の、もしくは宇宙の未来を背負う戦士を育てる目的もあった。


 エントリー候補はヒーロー部、悪の組織部を中心にリストアップされている。


 中には先の事件で影ながら活躍したヒーロー、変身ヒロインの姿もあった。


 不謹慎ではあるかもしれないが、今から楽しみである。



 Side 天野 猛


 合宿と言う名の修行。


 取りあえず気の使い方をマスターしなければならない。


 同時に組み手。


 生身でのレイさんとの組み手はハードだ。


 投げ飛ばされたり殴られたり――てか女の子相手でも容赦がないタイプだ。


 正直勝てるイメージが湧かないけれども、トーナメントで戦う相手でもあるのだ。


 意外にもレイと良い勝負をするのは揚羽 舞だった。


 素人目でも分かるぐらい高い次元の攻防をしている。


 それを見て闘志を燃やした猛は真っ向からぶつかっていく。



 Side 倉﨑 稜


 宮園 恵理と合流。


 早速彼女もリンディさんやハヤテさんなどから気の使い方などを学び始めた。


 恵理も最初は驚いていたが段々と「あーもう! 強くなるならなんだってやってやるわよ!」と開き直ったようだ。


(恵理さんも頑張っているようですね。私も頑張らないと)


 稜も負けじと頑張る。


☆  


 Side ホーク・ウィンドウ


(どいつもこいつもノリが良すぎだろう)


 負けてらんねえと思いながら修行をするホーク。

 ハヤテに頼んで稽古を付けて貰った時もハードだった。

 今はそれよりも更に限界を求めて鍛え続けている。

 

 気のコントロール。

 それに合わせた肉体のトレーニング。

 

 旅館には様々なトレーニング施設があって、ジムから屋内プールまである。

 この場所はもしかすると修行マニアの聖地なのだろうと思った。

 

 ロープ付きのタイヤやら薪割りトレーニング用のセットやら、ギブス、おもり付きの道着・・・・・・思いつく限りの修行道具が完備されている。


 色々とツッコミたい気持ちはあったが今はありがたく使わせてもらうことにした。



 Side 城咲 春歌


(皆凄い。私も頑張らないと・・・・・・)


 負けたくない。

 猛さんの役に立ちたい。

 精神的に追い詰められながらも春歌は必死に猛達に食らいつく。


 ブレンとの戦いやザタリアスの戦いで知った。


 自分はまだまだだと。


 猛も同じ気持ちらしい。


 だから自分もと奮い立たせる。


 流石に光線は放てないが生身で数センチだけ空中飛行が出来るようになった辺り人間をやめてしまって何とも言えない気持ちになったが。


 それでも止まるワケにはいかない。


 これは自分が望んだ道なのだから。



 Side リンディ・ホワイト  


(青春ね~私も鍛えておこうかしら)


 絶世の美女――いやみったらしく筋肉美女だのメスゴリラだの言われる時もあるが。

 眼前の光景を微笑ましく思った。


 同時に複雑な気分だ。


 人が一人で救える範囲なんてのはどんなに強くなってもたかがしれている。


 彼達の力がこの世界を救うために必要になる。

 

 それがとても悲しい事のように思えた。


 既に世界各国では――復興の傍ら、世界大戦の準備のような状況らしい。

 ブレン軍の出現が相当にショックだったのだろう。

 それにザタリアスのような存在。


 Drジャスティスやグランドレイダーも何処かで暗躍しているだろうし。


 次の戦いに備えるのは当然な流れと言えた。


 ブレン軍の襲来の際、以前天照大橋で起きたあの現象――これから起きる未来の出来事らしい事の断片。(前作ヒーローロード・第三十八話「運命」参照)


 まだ確定した未来ではないが。


 だが起きえる可能性が高いであろう未来。


 未来からのメッセージ。


 この世界がどうなるかなど、誰にも予測はできないだろう。


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