表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

どうも女神です、可愛い子にはスキルをあげよ。

サクサク読んでくれれば……。

 私はこの世界にいる女神です。

 あれ?今笑いましたよね?信じてませんよね?

 まぁ笑っていればいいのです。こんなちんちくりんな見た目でも、能力ばバッチリなんですから。

 女神の仕事は忙しいのですよ?傍観主義者のそちらの神様達とは違うのです。

 こちらの世界はモンスターやら魔王やらが居ますからね、人間達に少しハンデをあげないと絶滅しちゃうんですよ。

 人間達が絶滅しちゃうと信仰する者がいなくなっちゃいますからね、神々が直で管理している種なんですよ。ええ。


 中でも私のお仕事は、とても大事なんですよ。

 子供達にこのハンデをあげる仕事なんです。

 この世界では十歳になると担当の神からハンデ、すなわちスキルが貰えるのですよ。

 「光の聖剣使い」というスキルなんかは、魔王を初めとするモンスター達に有効なスキルなので、いつもこのスキルの子は勇者として魔王退治に連れて行かれてますね。

 厨二病?よく分かりませんが神への侮蔑は辞めておく事です。


 あら私の担当の神殿に、また可愛らしい女の子が来たでありませんか。

 今日が十歳の誕生日だったんですね、おめでとうございます。

 ではさて、この子のステータスと思考を読み取って、どんなスキルを授けるか決めましょうか。あなたも見ていくといいですよ。


 ステータスは中々ね、この年の子なら高い方じゃないかしら?

 あらあら、凄い真剣な顔をしちゃって……思考を読み取りますね。


 (勇者とかマジでどうでもいいから、年後楽な生活できますように!出来れば若い時から楽に暮らしたい、お金が欲しい!)


 …………うーん。

 最近の若者は意気地なしですね。神様ちょっとおこです。

 仕方ないですね、おまけしてあげますよ。


 ほれ、スキル「光の聖剣使い」





 地上にて


 「この……光は!?」


 私が神に祈りを捧げると、いきなり水晶玉が強く光った。

 光が収まると、シスターが慌てて此方に近寄り、「ステータス!」と、私のスキルを見てくれた。


 「こっ……これは……」

 「ん?どんなのでした?」

 「これは……」

 「これは?」


 「光の聖剣使い……勇者の誕生です!!」

 「はぁぁぁあ!?」


 神様、絶対私の願い聞いてなかったよね!?

 あぁ誰か来たーー。ん?魔王復活?マジ?この子でいいや。って適当に決めましたよね!神様!ふざけんなぁぁあ!!



 「うふふ、聞こえてますよ、頑張ってね勇者ちゃん」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ