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 目が覚めると僕は誰か抱きかかえられていた。


「おや?お目覚めですか?ノトア様」


上から声し、見上げると優しそうに僕の事を見る女性の顔があった。


「オギャーーー」


いきなり僕の意思とは関係なく僕は泣き出した、泣きやもうにもさまざま感情が流れ出して泣き止むことができない。

どうやらあの声の言ったとおり僕は赤ん坊になったらしい。


「おしめの交換のようですね少々お持ち下さい」


僕が自分の現状を理解しているなか女性は僕をあやしながらベットまで行くと丁寧にぼくをおろし、おしめの交換をはじめた。

そこで僕は初めて女性の格好を見ることができた。

目は赤と青のオッドアイ、黒色の髪を短く切りそろえられていた顔立ちは整っており綺麗だと思った。

服装は前世で言うメイド服を着ていた。もちろんフリフリした飾りなど無く実用的な服装だった。


「終わりましたよノトア様」


僕がメイドさんを観察しているうちにメイドさんはおしめの交換を終えまた僕を丁寧に抱きかかえた。


「キャッキャ」


「ご機嫌になられよかったです」


また僕の意思とは関係なく喜んだ声を出した。たぶんだけど今の僕には理性が無いのだろう、だから僕の意思とも関係なく感情が表に出るんだと思う。


「ノトア様、もう少しでクロト様がお帰りになられますよ」


メイドさんが僕をあやしていると壁にかかった時計を確認しながら僕にそういった。


「キャッキャ」


「嬉しそうですねノトア様、もう少しですからね」


そう言いながら僕を優しく撫でた。

しかしクロトとは誰だろう?

僕が喜んだということは少なくともいい人なのだろう。

メイドさんを見ながらそんなことを思っていると急にとてつもない眠気が襲いかかってきた。

僕はそれに抗うことなくまぶたを閉じた。

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