プロローグ
「ハロー、少年」
「何がどうなってるか分かってないようだね」
「まぁ落ち着いて聞いて欲しい」
「まず君は死んでしまった」
「おや、あんまり驚かないね」
「まあいいや、とにかく君は死んでしまった。え?死因?事故死だよ。信号無視した車に轢かれて死んでしまった」
「ありふれた死因だよ」
「しかしだ、」
「君は死ぬには若すぎる」
「そこで、君にもう一度人生をやり直すチャンスを与えようと思う」
「といっても同じ世界は無理だ」
「そこで君を君が生きていた世界とは違う世界、異世界に生き返らせようと思う」
「もちろん、赤ん坊からやりなおす。そのほうが君にとって都合がいいからね」
「どんな世界かだって?君が思ってるような世界だよ」
「君がよく読んでいた本のような世界だよ剣や魔法があってさまざまな種族がいる」
「そんな世界だよ」
「で?どうする?生き返る?それともこのまま天に戻ることもできるよ」
「ま、その場合は何百年後に新しい命として同じ世界に生まれるよ」
「ただし人とは限らない牛かもしれないし草かもしれない」
「どうする?」
「異世界に行く?それとも天に戻る?」
「異世界行く?うん分かったよ」
「それじゃぁいまから異世界に飛ばすよ」
「どうか今度は長生きしてね」
「バイバーイ」