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Myself-style

ドライブ

作者: ふなはしけんた

海をゆっくりと眺めたことなど、久しくなかった。

南知多の、穏やかな伊勢湾。彼方には鈴鹿の山なみ。

夕日なのに、なんだか荘厳な朝日ってかんじ。

思わず持っていたデジカメのシャッターを切る。


あの人が、この夕日を見ていたらいいな。

そして願わくば。

もう一度、僕の左側で一緒にこんな素敵な景色を共有できたら。

年甲斐もなく、ちょっと涙腺がゆるみそうだったので、

おしゃべりな僕は下手な冗談を言う。笑ってくれた。

わざわざつきあってくれた同僚には悪いけど、

何度も何度もあの人の名前で呼びそうになる。

夕日には浄化作用があるのだろうか。

僕としたことが、なんだかおかしい。


今、僕の呼吸した二酸化炭素の一粒でもいいから、あの人に届け。

風はさわさわと流れていく。

遠くに住む、あの人のもとへ。

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