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破滅世界のデスロード  作者: 秋雨そのは
破滅世界のデスロード
53/54

全ての戦争に終止符を

次最終話

 龍の咆哮と共に、綺麗になっていた世界は再び闇に飲み込まれていた。


 龍の4本の足が、地面に着くと同時に地面は枯れた大地に変わり……そのまま拡散するように広がっていた。


『人の子が、神に逆らうつもりか!』


 この場にいる機体は全員、そんな事はどうでもよかった……。

 自分のやりたいように、戦い……終わらせたいから今ここにいるだけ。

 朽ちた大地からは、死人の骨が大量にわいて出てきて、形を形成しては1万を超える数がよってくる。

 枯れる大地に負けないように、歌声が聞こえる。


――――――――――――――


 生きる生命は 魂の叫び

 どんなに辛くても 幸せは逃げない

 意味があるからこそ 立ち上がれる

 先が見えなくても そこには光がある


 あなたは1人じゃない 周りのみんなと

 立ち上がり 1つの希望を元に 生きよう


 あなたの勇気は誰かの 勇気

 滅亡の時を待つんじゃない 生きるために叫ぼう


 やってやる と


 肩を貸し 手を取り合い この戦争を

 悲しみや恨みの 負の連鎖を断ち切ろう


 座っているだけでは 未来は見えない

 死にに行くんじゃない 死ぬ気で戦おう


 今でも戦っている 戦士達がいるように

 この先の未来を 身勝手な神に任せないように

 全ては生きる為に 立ち上がろう


 この世界は 美しいのだから


――――――――――――――


 歌声と共にナリタは突進してくる骨の大群に、腕を伸ばしては壊していく。

 龍は口を大きく開けて、ナリタのいる場所を灼熱といえる炎で焼き尽くす。


「溶ける……!」


「熱ぃ……くそっ溶けた箇所が何個も、だが行くぞフェニックス」


 2人は苦悩の声を上げつつも、溶けた場所を再生する。

 ガーロンドは上から、翼を宿した大蝙蝠こうもりの様な異様な、敵を搭載されたミサイルでマルチロックして迎撃をしていた。


「数が多すぎるの、長くは持たんぞ」


 その直後、翼から羽の破片の様な物が飛んでくる、それをカネルドがガーロンドの体をおしてずらす。

 カリヤとナリヤは、ナリタの処理が出来なかった所を処理していた。


 そして、待っていたかのように……カーネラルとサアランドが頷き。


「「偽りを切り裂き、真実の光と共に全てに対する判決を言い渡す!」」


 サアランドの機体に変化したカーネラルとサアランドは、骨組みだけの剣を上段にかまえて叫ぶ。

 その瞬間、魂の様な光の粒が2つの剣に吸い込まれていき、骨組みだけの剣を輝かせていた……。


 それは、綺麗とも取れる流れで……その剣は光が闇を照らすような綺麗な光になった。


 2人が持っている剣は、光の粒で大きさが……生命の大樹のてっぺんに届きそうな長さになり。


「「偽りの神よ、死を持って償え”有罪”」」


 そして光り輝く剣を2人で振り下ろした。

 光の軌跡は、戦場全体を包み込み、何が起こったかわからない様なフラッシュに囲まれた。

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