勝てないとしても
7人は動きだした……黒い塊へと。
塊……デスロードから黒い液体が落ちてくる。液体は、水たまりになり……黒い沼から何かが出てくる。
出てきた物は、機体だろうか……。形は国軍の機体に似てるかもしれない。
数はおよそ1000を超えていた。考える事を放棄したくなる数が、ゆっくりゆっくりこちらに向かってきた。
最初に突撃したのは、ナリタ……一番動きやすく、数を相手にしても倒しきれるという事。
「どうせなら派手にやってくるか!」
「ちょっと! 未知の相手なんだから、少しくらい慎重になりなさいよ!」
エルダは文句いいつつ、圧倒的な数を相手に突っ込んでいく。
腕を伸ばして攻撃をしては、敵機体が崩れていく……壊れ方まで機体と同じように。
攻撃を仕掛けてくるが、あまりにトロい……。
グオォォォ!!
次の瞬間……デスロードが、ドラゴンの様な咆哮をした。その時、動きが遅かった機体の1000の機体が一斉に赤い瞳を宿し生命の大樹に向けて、走っていった。
ナリタとエルダはその勢いに押されそうになった……体勢を整え、走っていく機体を処理を急ぐ。
「そっち行った! くそ……数が多すぎる」
「やれやれ、儂が行くかの」
ガーロンドは動き出す、超電磁砲を2つ構えて……横に薙ぎ払う。ナリタの機体にも当たるような場所に。
だがナリタは、足を使って空中に逃げる。
数はまだいるが……今ので7割は削れた。
これから、どうなるか……姫は、次にこの世界に何を届けるのか。




