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破滅世界のデスロード  作者: 秋雨そのは
絶望の先に見える光
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全ては生きるために

 戦場には剣戟が響く、カネルドが高橋と戦い砂埃を上げては……衝撃で上がった砂が吹き飛んでいる。


 カネルドは、剣を振るい。それを高橋が刀でいなし、切り込む。それを槍で受け止める。

 槍を払い、剣を伸ばして切る。それを変形して、こっちに突っ込んでくる。

 変形を戻しつつ、刀を瞬時に切る。


「何なのあんた、人間やめてんじゃないの!?」


「貴女程じゃないですよ!」


 そうしてる間にも、姫の歌声は響いていく。


――――――――――――――


 悲しくてもいい 寂しくてもいい

 生きて 先を 未来を 見よう


 嬉しい事を 探そう

 楽しい事を 探そう


 どんなに辛くても 誰かが見てくれる

 闇の中の 小さな 光を今取ろう


 泣いたっていい 死にたくなってもいい

 それでも これは あなたの 物語だから


 だから未来を 諦めないで

 先へ行こう 未来の1ページを燃やさないで


 あなたの物語を 記録していこう


――――――――――――――


 腐敗した様な砂漠は、綺麗な大地に変わっていく……。草が生え、大樹の根から栄養が流れるように……大地を綺麗に変えていく。


 カネルドは、言い放つ。


「この世界を、滅ぼそうとしているのが誰だかまだ分からないの?」


「全ては神の言葉だ! 貴女達の戯言には付き合わない!」


 剣を斬りつけ、高橋を少し押していくが……決定打に欠けていた。

 カネルドは口にする、その機体の本当の性能を。


「出てこい、この馬鹿兎!」


 青く光っていた、機体の目は赤くなる。高橋が何事かと、興味深く見る。

 カネルドは……「もう遊びはお終い、死んで!」と言って機体を走らせる。


「ぐっ!?」


 速度が変わっていた。それは、機体が霞んで見えるくらいの早さ。音速と言っても良かった。

 しかし、速度はでても。機体のフィードバックはでる……だからこそ、今苦痛の声を上げている。

 一瞬で高橋の後ろに回り込み、槍を射出する。


 それを避けられるが、次の瞬間に蛇剣を振るい。足元にアンカーの鎖滑らせる。

 変形して避けようとした所を、鎖で絡め取り持ち上げて叩き落とす。


「なっ! クソ……!」


「死ね」


 そのまま剣を、コックピットに叩き落とした。

次は、絶望の方はと言うと

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