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破滅世界のデスロード  作者: 秋雨そのは
世界への歌声と生命の大樹
35/54

1人は全ての感情を捧げる

もう少し上手くなれよ!(ブーメラン)

見るのが苦痛だって言う人は……3日後?に

 2匹の兎は 1匹では生きられなかった

 1匹が走った先は 荒野だった

 荒野の中を走り周り 残った1匹の兎は 慌ててついていった

 その先には 救いも無ければ 希望もない荒野


 荒野の中で 1匹の兎は 自由に跳ねた


 1匹はそれを見ているだけ 本当は一緒にいたかった

 荒野を駆ける 兎を狙う ハンターがいた

 兎は 知らずに 跳ね 討ち取られそうになる


 恐怖を捨てた兎 傷つき 倒れても ハンターに食いついた

 一緒に喜びを捨てた兎 悲しんでも 兎は気づかない

 怒りを狂う兎 楽しむ兎を 護るために


 その姿は もう1匹の兎には 異形に見えた


 嫌われ 自由の兎は 逃げる

 嫌われた兎は 楽しむ 感情を押し殺し あの兎が笑っていられるように


 兎は 獅子になれず 化け物になった


 それでもいいさと 兎は 涙を流して叫んだ


――――――――――――――


 ずっと、戦場で跳ねていた姉を守っていたんだね。と言う。


「あはっ! ……そう、どんなに感情を捨てても」


 死神は、あの悲しい表情で無く……楽しい表情でも無い、怒り狂ってない、喜んでいない。

 普通の顔に戻っていた。口調も、喋り方も……。


「嫌われてもいい、死んでもいい、楽しまなくてもいい、一緒に喜んでくれなくてもよかった」


 死神は……普通の顔で泣いていた。

 顔がどんなに笑っても、悲しんでも変わらなかった顔が綺麗な顔で泣いていた。


「ただ、お姉ちゃんが自由に生きて……幸せだと思える人生を送ってほしかった」


 だからこそ……姉と対立したまま、なんだね……。


「そう……幸せに生きるには私が必要じゃなかった。お姉ちゃんはそれだけ、1人で走っている時幸せそうにしてたから」


 だから、と死神は……。


「死んでも、お姉ちゃんを護る為に……リミッター解除!」

次は、絶望

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