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来年の約束
「カンナ。」
「なに?」
「来年の夏も線香花火できるかな。」
「2人で?それとも、みんなで?」
「それは。。。」
「来年の七夕会の幹事、光がやってね。そして、七夕会で線香花火しようよ。」
「七夕会で?」
「夏の始まりで花火にはちょっと早いかもしれないかど。私は参加するよ。ハルはニューヨークだから、これないかもしれないけど、そうすると、来年の七夕会も2人だけなるかも。」
カンナは毅のことには触れない。
「七夕会で花火かあ?でも、少し早いんじゃない?七夕ってまだ梅雨だし。」
「別に七夕にこだわらなくてもいいんじゃあない。七夕会なんて、年に1回集まるための名目なんだし。もし、七夕にこだわるんだったら、光の生まれ育った街のように8月7日でもいいんじゃあないかな。そこは幹事にお任せしますよ。」