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勇者は魔王を倒したい  作者: 時島さちこ
12/14

最期の戦い

「…ここまでよく来たな勇者」


落ち着いた声で魔王は言った。


「さぁ、最後の宴を始めよう」


強大な敵意が向けられ、その鋭さに勇者の額からヒヤリと汗が落ちる。


聖女と僧侶は、すでに魔王の側近と戦闘中だ。

勇者は隣で戦う二人を一瞥し、視線を前に戻す。


「あぁ、始めよう。…これが、最後だ」


魔王は漆黒の瞳を嬉しそうに歪めた


------瞬間、勇者の目の前にいた…!


「くっ!!」


キンッ!!


勇者はなんとか反応し、剣が交差する音が響く。


魔王は剣に体重をかけ、勇者に迫る。


勇者は力勝負には勝てないと判断し、それを右へ流す。そのまま、剣を左上へ振り上げ魔王の右腕にかすり傷を負わせた。

しかし、素早く体制を直した魔王の左手は勇者の右脇に向けられていた。


「闇よ食らいつけ」


左手から黒いモヤが発生し、勇者の横腹にまとわりつく。


「ぐああっ!!」


勇者は引きはがそうとするが、モヤは手をすり抜けてしまう。勇者はすぐに冷静になり、魔法を唱える。


「光の精霊よ、闇を払えっ!」


勇者の身体が淡く光り、モヤが消えていく。


浅くない傷を負った勇者に魔王が近付く。


シュバッ!


完全に避けることができず、剣が勇者の左腕を切りつけた。


勇者は痛みに顔を歪めるが、魔王が近付いた好機を逃さない。


魔王の腹を切りつけ、魔法を放つ。


鎌鼬が魔王を襲った!


「くっ!!」


魔王は苦痛に顔を一瞬歪めるがニヤリと笑って勇者に魔法を放つ。


勇者は次々と来る攻撃を避け、互いに一歩も譲らぬ戦いが続いた。


そして、肉体的疲労が限界を迎えそうになった時、勇者は大魔法を使った!


「大聖霊よ!!魔を貫け!!」


精霊魔法を使い魔王に巨大な聖なる刃を突き立てる!


魔王は防壁を張るが破られ、身体に刃が突き刺さった。


「ガハッ」


口から血を吐き、魔剣を落としてその場に倒れこんだ。


しかし、同時に勇者も精霊魔法で力を出しつくしたのか、ふらりと倒れでいった。


「陛下!!」


魔王の側近であるルイノルドは僧侶を聖女の攻撃を交わし、魔王のもとへ駆け寄る。


「「勇者!!」」


僧侶と聖女も倒れた勇者に気づき走り寄って行った。











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