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Not-Good-For-Nothing  作者: PLATINA
第一章ビギニングサーガ
3/11

クランキーインスタンスその3

ロンドン:ヒースロー宇宙港ロビー

BANG!

突然響いたその銃声は、依頼人を貫いたのだ。

「うっ…」

ジェット達が振り向いた瞬間、依頼人は倒れこんでいた。

「おいおっさん大丈夫かよ!」

ジェットが声を掛けた。

「このままじゃ俺たちもいつ撃たれるかわからないですよ。早く他の場所へ!」

ケンがそう言い放ったがすでに銃声を聞いた一般人が逃げ惑っており、ロビーは混乱状態に陥ってた。だがジェットは、

「よし、このまま一般人と一緒に逃げ回るぜ。」

「なんですかそんな安直な発想は!もうちょいマシなやつにしてくださいよ。」

ケンは先に逃げるジェットの後を追って混乱状態のロビーから出ようとした。

しかしそんな事でスナイパーを惑わすことは出来なかった。

BANG!

銃弾がケンの右肩を貫いた。

「おい大丈夫かケン!」

人ごみの中すべての人に聞こえる声で言った。

「あ…ああ大丈夫です。」

(クソ…これじゃ次は俺も撃たれる。なんとかスナイパーを見つけなきゃなんねぇ…)

「そうだ。ケン!どこにいる!」

「あ、ここです。左向いてください。」

ジェットは左を見た。そこには右肩を抑えているケンの姿があった。

「おい!お前どこの方向でどう貫かれた?」

ジェットは弾道からスナイパーの位置を計算しようとしているのだ。

「北方向で5時の方向です!」

「よーしわかった。」

北方向で5時、その方向を見るとロビー上のギャラリーに人の影のようなものが見えた。気がついたら他の人間はいなかった。そしてジェットは挑発するかのようにこう言い放った。

「おいそこのスナイパー!とっとと顔出して俺を打てよ!」

そう言うとスナイパーとジェットの目があった。

BANG!

一瞬の差だった。スナイパーが撃とうとした瞬間ジェットが引き金を引いた。そして勝ったのは………ジェットだった。

気がついたらジェットとケン、そして依頼人しかいなかった。

「ジェット…」

依頼人が最後の力を振り絞って何か伝えようとした。

「5日後に…ドーム2に…来てくれ…」

5日後にドーム2に来てくれ

これが依頼人の最後の言葉だった。

ヒースロー宇宙港:出入り口付近

そこには多数の警備員が突入のタイミングを見計らっていた。

「銃声が聞こえたか、突入だ!」

警備員達のリーダーがそう言い放って突入した時、人は一人もいなかった…いたのは腕を組んでいたスナイパーの死体と巨体の男の死体。

「一体何があったんだ!とにかくしらみつぶしに探すんだ!」

そんなときジェット達は…

ヒースロー宇宙港入口前:スペースシップジェットフォートレス内

ジェットはケンの手当てをしていた。

「ったく、命があっただけマジで幸運だぜケン。」

「すいません。こういう風に手間かさせちゃって。」

「いいってことよ。とにかく5日後か。それじゃあ3月1日か。」

「違いますよ。今年は閏年ですよ。」

「あそっか。そいじゃこれから銀行から金引き出しに行こうぜ。」

ジェットの手にはあの通帳があった。

「よくあの中で落とさなかったですよね先輩は。」

「まあな。金の力ってやつだな。」

AD2264.Feb.24

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