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一羽の烏(三都川)
※ここでは、水を「かける」を「投げる」と表現します
*****一羽の烏(三都川)*****
-----------------------------------------------------------よし!遊ぼうか!
僕は吹っ切れた。
それから僕たちは川で水の掛け合いをした。
「えい!どうだ!」と一輝が水を投げてくる。
「やったなー!」と晴真も投げる。
一見楽しいやり合いだが、内心は辛かった。
これがどれだけ辛いことか。悲しいことか。虚しいことか。
やがてそれが外にではじめる。
一樹と晴真が喧嘩した。
理由は、水が痛かったからだ。
お互いが悲しい。虚しい。
こんな表現はしたくない。だがしてしまう。
そう思えば思うほど自分が壊れていく。
そのままみんなは家へ帰った。
そう、こうなるということは僕たちの学校が
廃校と決まった時点で、”当たり前”で必然だったのかもしれない。
だが、負の連鎖はこれで終わりではなかった。